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MAMORU & The DAViES(Rooftop2012年10月号)

『YOUNG BLUES』と題されたワタナベマモル率いるMAMORU & The DAViESの新作にはビンテージなロックンロールの旨味エキスがギュッと凝縮している。いつもながらにシンプルな味付けだが決して薄味なわけではなく、ビート・パンクやマージー・ビート、パブ・ロックやパワー・ポップ、ビートリーなエッセンスといった素材の特性を120%活かしたクセになる逸品だ。味わい深いコクとまろやかさも過去随一と言えるだろう。と同時に、本作にはピリッとスパイスを効かせたかのような凛々しさもある。『ヒコーキもしくは青春時代』(2008年8月発表)以降、年に一枚のペースで発表されてきた良質な作品群と同様に理屈抜きで存分に愉しめるロックンロールではあるのだが、生きている限り音楽に懸けるんだというワタナベマモルの強い覚悟がアルバムの最初と最後の曲に通底しており、それがさり気なくも重厚なトーンとなっているのだ。どこかの国の首相が語る上っ面だけの「不退転の決意」とはまるで違い、退路を断ってすべてをロックンロールに懸ける彼の決意は本物だ。本物には凄味がある。だが、照れ屋な彼は愛嬌とユーモアでそれを隠そうとする。それでも賢明な本誌の読者なら分かってくれるはずだ。音の隙間や歌詞の行間からにじみ出るワタナベマモルの心意気と、ロックンロールに心血を注ぐ情熱の欠片を。(interview:椎名宗之)

電気がなきゃ困る。でも原発はイヤなんです

──4月にDVD『Texas Punk』をリリースしてからわずか半年で新作の発表に漕ぎ着けるとは、順調すぎるペースですよね。その間には例によって全国津々浦々で絶え間なくライブもあったわけで。

ワタナベマモル(以下、M):あのDVDはオマケみたいなものだからね(笑)。やっぱりアルバムを作ることが僕の本分なので。まぁ、いつも通りのことですよ。意外と曲も出来るし。

──ただ、オフィシャルサイトの日記ブログによると、連日の過労で体調を崩されたそうですね。

M:レコーディングで寝不足が続いたからね。何だろう、クーラー病ですかね。ノドがちょっと痛くなって声が出なくなっちゃって。暑い盛りの7月、8月に集中してレコーディングをやってたこともあるのかな。

──それにしても、『YOUNG BLUES』とはまた直球なタイトルですよね。ブルースに対する解釈は人それぞれだと思いますけど、マモルさんはブルースをどう捉えていますか。

M:僕の中では、いわゆるスタンダードなブルースっていう音楽形態というよりも、解釈の仕方って言うのかな。もちろん黒人音楽としてのブルースも大好きなんだけど、ブルースのスピリットがパンク・ロックと同じように僕の魂を揺さぶるんですよ。

──『YOUNG BLUES』=“青くさいスピリット”をいつまでも大切にしたいと言うか。

M:そうとも取れるのかもしれないけど、それよりも、ジャケットにした時にロゴが単純に格好いいっていうね(笑)。あと、ライブの時に「ヤング・ブルース!」って言いやすいとか、Tシャツにしたら格好いいだろうとか。アルバムのタイトルなんていつもそんな発想でしかないんですよ。最初は『MUDDY & WATER』とかくだらないタイトル案が他にもあったんですけどね。それもロゴを描いてみたんだけど、『YOUNG BLUES』のほうが格好良かった(笑)。

──アルバムの1曲目を飾る「48's BLUES」は、これからもずっと道なき道を突き進むんだというマモルさんの強い決意を感じるナンバーですね。ビート・パンク調の軽快さが一貫してあるものの、「生きようぜ どんな時も」といつになくストレートな歌詞もあるし、唄われている内容は意外と重いという。

M:重いと言えば重いのかもしれないね。でも、「自分で決めたガタガタの道」を行くっていうのは、僕に限らず誰だってそういうものだから。偶然にも「BLUES」という言葉がアルバム・タイトルと重なったんですよね。1曲目に「BLUES」の付く曲が来るならこりゃいいやと思って。何だか意味がありそうだぞ、みたいな(笑)。いつもコンセプトみたいなものは特に考えてないんですよ。出来たてのいい曲を入れたいし、1曲目から最後の曲まで楽しく聴けるようなアルバムになればそれでいい。

──DVDに収録されていた「夢の原子力」がやっとCDとして聴けるのが嬉しい限りなんですが、アルバム収録にあたって多少手を加えてあるんですか。

M:ダビングをちょっと増やした程度ですね。歌とかベーシックは同じです。

──「BYE BYE 原子力/今までどーも ごくろうさん」と唄われる「夢の原子力」は今もずっとライブの重要なレパートリーですが、お客さんの反応はどんな感じですか。

M:いいですよ。最初の頃よりはね。最初はやっぱり、悪いわけじゃないんだけど、テーマがテーマだけにびっくりした人もいたみたいでね。片や「やりすぎ!」って笑う人もいたりして。それに比べると今は好意的と言うか、ラモーンズみたいだと思って聴いてる人もいるかもしれない。内容そっちのけで「電撃バップ」みたいだと思ってるかもしれないし(笑)。まぁ、別に原発のことを歌にしなくても良かったんだろうけど、僕は唄わずにはいられなかった。衝動ですかね。

──原子力に対して正面からアンチテーゼを唱えるのではなく、「今までどーも ありがとう」「今までどーも ごくろうさん」と感謝の気持ちを唄うのが如何にもマモルさんらしくて僕は好きなんですよね。

M:レコーディングしてる時も「こんなに電気を使ってるんだなぁ」って改めて思いましたからね。冷房をかけっぱなしじゃないとやってられないし、汗ダラダラでダビングしてても悲しいし。僕らみたいにロックンロールをやってるヤツは「電気を思い切り使ってるじゃないか!」って突っ込まれるかもしれないし、実際に電気がなきゃ困る。でも原発はイヤなんですよ。僕の中で電気と原発は別物なんです。

──代替エネルギーがありますからね。

M:うん。それでもやっぱり、他の人よりもガンガンに電気を使うんでしょうけど(笑)。エレキを使うロックンロールは、電気がないと一番困る分野なのかもしれない。「夢の原子力」をアコースティック・ギターで唄ってもどこか寂しいしね。

YOUNG BLUES

01. 48's BLUES
02. 夢の原子力 〜アルバム・バージョン〜
03. ハッピーソング
04. なつまつり
05. セブンティーン
06. 明日の3時に待ち合わせて荒川の夕日見に行かないかい
07. キャデラック5号
08. MAGIC BUS 〜feat. THE WHO〜
09. やさしいロックンローラー
10. とびのれ!
11. パレード
MAGIC TONE RECORDS MAGI-0009
2012年10月10日(水)発売

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Live info.

ワタナベマモル弾き語りライブ 〜『YOUNG BLUES』先行発売ツアー〜
10月7日(日)熊本県:熊本市ワンドロップ(096-331-1106)
10月8日(月・祝)熊本県:八代市バロンズクラブ(0965-33-5969)
10月9日(火)福岡県:小倉 UN(093-863-8233)

ワタナベマモル弾き語りライブ 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
10月11日(木)大分県:アトホール(097-535-2567)

MAMORU & The DAViES 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
10月12日(金)宮崎県:FLOOR r(0985-73-8520)
10月13日(土)福岡県:博多 エキマエ音舗(092-481-7380)
10月14日(日)山口県:湯田温泉 オルガンズメロディー(083-923-8383)

ワタナベマモル弾き語りライブ 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
10月20日(土)兵庫県:豊岡市出石 デイライト(079-664-1016)

ワタナベマモル&ザ・ヒコーキーズ ワンマン・ライブ
10月21日(日)京都府:拾得(075-841-1691)

ワタナベマモル弾き語りライブ 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
10月26日(金)長野県:インディア・ザ・ライブ・スカイ(026-225-5744)
10月27日(土)山梨県:甲府 ハーパーズ・ミル(055-233-3157)

MAMORU & The DAViES 〜『YOUNG BLUES』発売ワンマン・ライブ〜
10月28日(日)東京都:下北沢 シェルター(03-3466-7430)

MAMORU & The DAViES 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
11月3日(土)山形県:BAR FRANK(023-631-8130)
11月4日(日)宮城県:仙台 enn(022-212-2678)
11月10日(土)京都府:与謝野町 道の駅内 カレン(0772-43-0390)
11月11日(日)兵庫県:神戸 バックビート(078-231-3933)
11月16日(金)東京都:国分寺 モルガーナ(042-323-7467)
11月17日(土)愛知県:名古屋 ハックフィン(052-733-8347)
11月18日(日)大阪府:十三 ファンダンゴ(06-6308-1621)
11月23日(金・祝)北海道:函館 オウンゴール(0138-24-0011)
11月24日(土)北海道:札幌 ススキノ810(011-563-8575)
11月25日(日)北海道:北見 夕焼けまつり(0157-23-5819)

ワタナベマモル弾き語りライブ 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
11月27日(火)北海道:釧路 ガソリンアレイ(0154-23-8244)
11月28日(水)北海道:新ひだか町 静内 カバチ
11月30日(金)北海道:恵庭 モジョハンド(0123-33-4447)
12月1日(土)北海道:札幌 フライアーパーク(011-825-5406)
12月2日(日)北海道:小樽 キッチンぐるぐる(0134-24-2300)

MAMORU & The DAViES 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
12月8日(土)長野県:伊那 グラムハウス(0265-73-6923)
12月9日(日)静岡県:サナッシュ(054-288-0880)
12月15日(土)鳥取県:米子 ワンメイク(0859-33-4844)
12月16日(日)島根県:出雲 アポロ(0853-23-1531)
12月22日(土)群馬県:前橋 クールフール(027-237-1655)
12月23日(日)岐阜県:岐南 クラブルーツ(058-248-7565)

ワタナベマモル弾き語りライブ 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
12月24日(月・祝)神奈川県:小田原 ジーズキャフェ(0465-46-1808)

MAMORU & The DAViES 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
12月28日(金)東京都:新宿 レッドクロス(03-3202-5320)

ワタナベマモル弾き語りライブ 〜『YOUNG BLUES』発売ツアー〜
12月29日(土)茨城県:荒川沖 バー ジミヘン(029-843-1676)