いつだって自分自身が楽しめるロックンロールをやる
──そのリー・ブリロー追悼ライヴを含め、8月まですでに50本以上のライヴが決定しているという相変わらずのワーカホリック振りですけれども。
M:うん、やりますよ。今は次のアルバム用に曲も作ってるし。できれば年内に出したいと思ってるところです。
──これだけの数のライヴをこなしながら10曲前後の新曲を書けるものなんですか。
M:大丈夫ですよ。曲はもうぼちぼち半分くらい出来てるし。ツアー中にも曲を作ったり歌詞を書いたりできますから。やっぱりね、年に1枚アルバムを出すことがずっとやりたかったことなんです。それが僕の望むライフスタイルって言うか。
──『Texas Punk』には前橋のクールフールへ向かう車内の風景が収められていますが、好きな音楽を聴きながら街から街へと移動するのも実に楽しそうですね。
M:楽しいですよ。音楽をかけながら高速道路を走るのはとても楽しいです。ツアーには欠かせない楽しさのひとつかもしれない。
──車内ではジャージに着替えるのが鉄則なんですよね?(笑)
M:そう、ジャージじゃないとダメなんです(笑)。足元もサンダルが必須ですね。バンドのツアーの時もみんなはジーパンとかですけど、僕だけズボンを穿き替えてます(笑)。
──静岡から上京してから今年でちょうど30年、今がバンドマンとして最も理想的なペースで自由に活動ができていると言えそうですね。
M:そうかもしれない。曲自体は昔からたくさん書いてたんだけど、ライヴもたくさんやれてコンスタントにレコーディングもできる状況はMAGIC TONE RECORDSを始めて以降だからね。この歳になっても未だにいろいろと勉強できるのが楽しいですよ。意外と楽器が上手くなったなとか、ちっちゃいことだけど(笑)。なるほど、まだ上手くなれるんだ、みたいなね。レコーディングも少しずつだけど音が良くなってきたなとか。今のDAViESもやりやすいしね。あまり練習をしなくてもいいから(笑)。
──次なるアルバムがどんなものになるのか、今からとても楽しみです。
M:まだ半分くらいしか曲が出来てないから何とも言えませんけど、頭の中では大体の構成は浮かんでます。『夢の原子力』はどうなるのかな? まぁ、上手いこと組み込めたらいいなと思うけど。まぁ、アルバムはいつも通りと言えばいつも通りですよ。いつも通り自分自身が楽しめるロックンロールをやる。気持ち良くギターを弾いて、唄いたいことを唄う。いつだって僕のやりたいのはただそれだけなんですよ。