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INTERVIEW

トップインタビュー『We Love You ! You Love Us!』発売記念プロジェクト〜LOFT CIRCUIT 2010('10年3月号)

テルスター結成15周年&CDデビュー10周年&NEW ALBUM 『We Love You ! You Love Us!』発売記念プロジェクト〜LOFT CIRCUIT 2010 supported by Rooftop

2010.02.19

2月9日(火)下北沢SHELTER
テルスターpresents!「We Love You! You Love Us!〜発売記念スペシャルライブ」

テルスター / GUEST:セックスマシーン

2月18日(木)新宿Naked LOFT
『テルスターNEW ALBUM「We Love You! You Love Us!」発売記念リクエスト大会』

テルスター(アコースティックセット)

 "テルスター結成15周年&CDデビュー10周年&NEW ALBUM『We Love You ! You Love Us!』発売記念プロジェクト〜LOFT CIRCUIT 2010"も中盤にさしかかる2月9日は下北沢SHELTERでライブが行われた。ゲストに、長きに渡って活動を共にしているセックスマシーンを迎えてのライブ。まずはセックスマシーンから。まぁまぁまぁまぁ、関西のバンドだからなのか、とにかく良く喋るというのが第一印象。曲は初めて見る人でもわかりやすく、失恋がテーマになってるだけに誰もが共感を得られる部分もあって、楽曲だけでも充分にお客さんを巻き込めるはずなのに、とにかく演奏時間の1/3は喋っていたんじゃないかってほど。それなのに、曲が始まるとスイッチが切り替わるのか、見事なまでに彼らの世界に引きずり込まれていった。あの喋りは、曲の世界観をより明確にするための導入部みたいなものなのだろう。とにかく笑いも絶えないライブで、小さなひっかき傷でも残してやろうという精神が感じられて超好印象。ひさしぶりに、あそこまでド・関西の魂を感じたような気がする。
 セックスマシーンのライブで、相当アツくなったフロアから歓声を受けてテルスターが登場。現在のテルスターのテーマだと言っても過言でない曲『We Love You! You Love Us!』でスタート。「We Love You!」を受けて「You Love Us!」というコールアンドレスポンスと共に、フロアからは拳が上がる。このコールアンドレスポンス、阿佐ヶ谷ロフトAでのイベントで強引に練習をさせられたような気がするが、やはりライブになるとこのやりとりをするだけで、気持ちが上がるのは確か。その後も昔の曲から新しいアルバムの曲まで、一気に演奏される。途中MCが入るが、なぜダウニー(柔軟剤)についてあんなに喋ることがあるのかよくわからないので割愛。そんな面も見せつつだが、やはりライブになると15年の歴史と重みを充分に感じられる。15周年だからひさしぶりの曲もやっちゃおうかな、と演奏されたのは2002年のアルバム『テルスター対策』から『見えぬ方向性』。タイトルを言った瞬間、フロアからはどよめく声と歓声が上がった。1曲1曲が短いだけに、ライブはあっという間に進み、メンバーから「もうほとんど後半戦なんですけど」というところで、ようやく10曲近くが演奏されていたことを知った。そこからも、20歳だった若者が35歳にもなったというのに、相変わらずに飛ばしまくり、汗を飛び散らせ、フロアの盛り上がりも一層に増し、これはあとから聞いた話だが、キーボード&ギターの増沢は頭をどこかにぶつけたらしくこぶを作り、腕からは血を流していた。いつまで経っても無茶もするバンド、それもテルスターなのだ。本編最後の『ブラスバンド』では、ステージからはただならぬ気迫が感じられ、フロアは横山の名セリフ(?)「行きますよー」で爆発したかのようにもみくちゃになり、汗まみれになって終了。今回はアンコールがちゃんとあり(何のことを言ってるのかわからない人は、Rooftop2月号22ページを読み返そう!)、『話しかけてもムダだって』、『そのまま進むのだ』が演奏された。最後は横山が尊敬してやまない友部正人さんのカバー『夕日は昇る』で終了した。SHELTERは燃え尽きた! ただ、そのひと言だった。
 その数日後、今度はNaked LOFTにテルスターが現れた。この日は、お客さんからリクエストしてもらった曲をアコースティック・バージョンで。テルスターのアコースティック・スタイル自体が、メンバーも思い出せないほど昔のことらしく、「たしかハイラインのインストアライブでやったような...」とのことだったので、相当前のことなのだろう。本人達も、普段のライブとは勝手が違うということで猛練習をしたそう。先月号のNaked LOFTの店長上江洲との対談では、「バンドは普段と勝手が違うから、どうしたら良いかわからなくて、とりあえず飲んじゃおうってお酒を飲むんでしょうね」と話をしていたが、あまりにもひさしぶりなスタイルだけに、お酒を飲んだらそれはそれでめちゃくちゃになっちゃうという自制心が働いたのか、前半はメンバー全員ノンアルコールで進行された。横山がアコースティック・ギターを持つこと自体かなり珍しく、この日は『恋と政治のBGM』でベースを弾いた以外は全部アコギで演奏。普段は、音圧や勢いのあるライブを展開している彼らだが、この日は音圧に逃げることも勢いに逃げることもできず、かなり悪戦苦闘されていた様子。「よくこの曲をリクエストしましたね」と言って演奏されたのは1999年にリリースされたアルバムから『溺れ死ぬがいい』。このタイトルを見ただけで、テルスターが昔はいかにひねくれていて、皮肉屋だったかがよくわかる(笑)。最後に演奏された曲は、テルスターもこういうアレンジとかやるんだと意外だったほどサウンド重視の曲だった。しかし、思っていたよりも曲数が少なかったことに気付いたらしく、アンコールで登場して予定外の曲を数曲。『ブラスバンド』は、普段を知っていると確実に勢いは違うものだったが、こういう雰囲気でも成立する曲なんだと、そしてこういう一面もテルスターにはあるのかと、いろいろなことを考えていた。
 たぶん、次にアコースティック・セットでやることは当分ないと思うので、こういう機会を作れたことを本当に嬉しく思う。そして何より、店長の上江洲がこのライブを楽しみすぎて、打ち上げで舞い上がっていたことだけは記録しておこう(笑)。(text:やまだともこ)

下北沢SHELTER SET LIST
1.We Love You! You Love Us!
2.我流で枯れ流
3.理解者
4.WILLY WILLY DANCE
5.見えぬ方向性
6.手垢つきだ。
7.インチキさを、ずっと
8.願いはかなう
9.約束はしない
10.孤独が匂うのだ
11.ホントのところ
12.アーチストの欄
13.ブラスバンド

アンコール
14.話しかけてもムダだって
15.そのまま進むのだ
16.夕日は昇る




Naked LOFT SET LIST
1.理解者
3.We Love You! You Love Us!
4.違和感みたいなもの
5.決意はあるのか?
6.恋と政治のBGM
7.willy willy dance
8.収穫なし配慮なし
9.何も答えないさ
10.求めなさい
11.どうしても損してる気分なんだよ
12.溺れ死ぬがいい
13.時代は変わらない
14.ホントのところ
15.心ふるわせたこと

アンコール
そのまま進むのだ
夕日は昇る



 (PHOTO BY:クラカタレイコ)

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