Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューU.G MAN('09年7月号)

制御不能な異端のハードコア・サウンド、ここに極まれり!

2009.06.27

 ジャパニーズ・ハードコア界の異端児、U.G MANが前作『Without UG』(男道レコード)から4年振りに放つオリジナル・フル・アルバム『AH...GOOD』は、久し振りに快哉を叫びたくなる純度100%のハードコア音盤だ。全10曲収録でトータル・タイム約15分というあり得ない尺の足りなさ、ベースのウザワが描いたアートワークが縦長だったためにジャケットがデカい茶封筒になったりとその破天荒っぷりは本作でも変わらずなのだが、盤からもパッケージからも人の手を介した何とも言えぬ温もりを感じるのである。それは気心の知れた仲間でレコーディングしたことは元より、アルバムの冒頭で素晴らしいフリースタイルMCを聴かせてくれる1Z3(xグラインドサアフx〜xハカタCYCOSx)、SUPER DUMBのマキ、SAFARIの浅野忠信、SCREWITHIN/LIFEのNori、LOW VISIONの岡村匡洋、COSMIC NEUROSEのDEATHLAW、ECHOの斧寺カズトシといった作詞で参加した面々がひとつの作品に携わっているという血の濃さ、絆の深さゆえに他ならない。そんな頼もしい助力を得たU.G節炸裂の制御不能なハードコア・サウンドはいよいよ絶好調、キレ味も狂暴さも大増量。転ばぬ先の杖もへし折る勢いのスリリングなU.Gのライヴを体感したければ、7月20日に集え、下北沢シェルターへ!(interview:椎名宗之)

目指すは"パンク/ハードコアの歴史に残る名盤"

──『Without UG』から4年振り、4枚目のフル・アルバムとなる『AH...GOOD』なんですが、この間にはCHARMとのスプリットがあったり、初のUSツアーを敢行したり、DVD『GRAVITY ZERO』や初期音源集『U.G LAND』の発表があったりと、かなり濃厚濃密な活動タームでしたよね。

ウザワコウノスケ(ba):エッ、前のヤツ出してもう4年?

タニグチジュン(g):その前に、前のヤツって何?

オカバヤシダイスケ(ds):男道から出した『Without UG』ですよ。

ウザワ:そこから4年か。まぁ、普通にバンド活動をしてましたね。

──何でも今回は"パンク/ハードコアの歴史に残る名盤"をコンセプトに制作に臨まれたそうですが。

タニグチ:一応そのつもりで取り組んでみたんですけど、あくまでも個人的に名盤ってことですよ。

──でも、その志が貫かれた過去随一の作品だと思いますけど。

ウザワ:そんなにいろんな人に聴いてもらってるわけじゃないけど、聴かせるとみんな黙って聴き込んでくれるって言うか。聴いてる時は噛み締めるように、聴いた後はウーンって唸る感じになってくれるんですよ。

──これまでのU.G MANに対するリアクションとは全然違いますね。

ウザワ:苦笑されるような感じはメンバーが替わる前の話ですよ。俺とかコゾウ(オカバヤシ)が入って以降はそういう初期の色はないと思ってるんです。聴く側はそういう意識はないのかもしれないけど。

タニグチ:今回はこういう感じの狙いで行こうっていう"狙い"も、今のままの音を再現するってことだったからね。

──唯一のオリジナル・メンバーであるタニグチさんの中でも、メンバー・チェンジの前と後では別のバンドという意識が強いですか。

タニグチ:もうずっと前に替わったから、今のメンバーのことしかわかんないです。忘れましたよ、昔のことは。だって、今のメンバーになってもうかなり長いですからね。

ウザワ:もう10年くらいはやってるんじゃない?

オカバヤシ:まぁ、6、7年くらいってところじゃないですか。

タニグチ:その前のメンバーって誰かわからないよ。誰が違った?

──U.G MANと言えば個人的にはセカンドのイメージが強いので、テツロウさん、アサヌマさん、河南さんですね。

タニグチ:そりゃ恐ろしく昔の話だね(笑)。

ウザワ:その時代の話になると別物ですよ。バンド名は同じだけど、実質的には全然違うから。

タニグチ:今のメンバーのほうが長いしね。

オカバヤシ:ああ、長いですか?

タニグチ:長い......気がする(笑)。

──別物と言うだけあって、今回の『AH...GOOD』は以前のU.G MANのイメージを払拭するようによく練り込まれた作品だと思うんですよ。『GRASS pit』という1Z3さん(xグラインドサアフx〜xハカタCYCOSx)のMCで幕を開けるというのも斬新な構成だし。

タニグチ:あれイイっすよね。頭にMCを置くのはコゾウが考えたんですよ。

オカバヤシ:1Z3ちゃんが東京に来てた時にスタジオまで足を運んでくれたんです。九州のツアーでああいうアナウンス的なMCをライヴ前にやってくれてて、アルバムにもそういうのがあると面白いと思って。実際、凄く良かったと思うし。

タニグチ:1Z3ちゃんは九州ツアーの時に第5のメンバーになるからね。

オカバヤシ:MCもやってくれて、移動の運転手までやってくれるんですよ。

──あのMC、『AH...GOOD』というアルバムの幕開けを高らかに告げるみたいでグッと体温が上がりますね。

ウザワ:俺も最初に聴いた時、思ってた以上に格好良くてちょっと驚いたんですよ。録った時はもっと遊んだ感じだったんだけど、それが作品になってみると予想以上の出来になっていて。

タニグチ:俺はあのMC、全部唄えるよ。歌詞も完璧に覚えてる。

──"心の罰金、払いすぎた"とか"お前のダンスでハートに火をつけろ"とか、しっかりと耳と記憶に残りますよね。

タニグチ:俺らが聴き取って考えてる10倍くらいの意味が1Z3ちゃんの中にはあると思いますよ。1Z3ちゃんはそういう人だから。

ウザワ:ああ、"極細スパイク"も比喩だからね。ストレートな言い方を変えていろいろやってるんですよ。

U.G MANの音が伝わりやすいように努めた

──全体的に曲の粒も揃っているし、音の質感も過去の作品とは異なる印象を受けたんですけど。

ウザワ:この間、久し振りに『Without UG』を聴いたんだけど、あのアルバムと今回のとでは余り曲調が違うとも思わないし、バンドの雰囲気も変わってないんですけどね。

タニグチ:まぁ、『Without UG』は音がダーティーだよね。練習スタジオに楽器とアンプを全部並べて、それぞれにマイクをライヴみたいに立てて録ったからね。

ウザワ:そう、あれはスタジオで全部録っちゃったから。今回のレコーディングはちゃんとブースを作って、ベースは別に録って...とか、そうやって普通に録ったから違った感じに聴こえるのかもしれない。でも、基本的なところはほとんど変わってないですよ。

タニグチ:"これがU.G MANの音だよ"っていうのが聴いて伝わりやすいような感じは心懸けましたけどね。

──『SLY』のように重いギター・リフを乗せたミディアム・テンポの曲はとりわけ新鮮に感じましたが。

タニグチ:でも、最近は速い曲で固める一方で遅い曲もやったりしてるんですよ。

ウザワ:ザーッと爆撃みたいに落っことしてオシマイっていうのではなく、わりと曲っぽい感じでやってるんです。まぁ、サイズもそれなりの長さだからわかりづらいのかもしれないけど。

──本作も全10曲収録でトータル・タイムは15分を切っていますからね(笑)。

ウザワ:だけど、そんなに短く感じないと思うんですよ。

タニグチ:逆に、あれ以上あったら長いよね。

ウザワ:そう、"あれで15分もないんだ!?"っていうしっかりした重みがあるって言うか。

タニグチ:あれで1曲目に1Z3ちゃんのMCがなかったら、かなり薄くなりますよ。

──本作で目を引くのは、作詞で参加した顔触れの多彩さですね。『I go down』はマキさん(SUPER DUMB/けものバンド)とフジムラさんの共作、『俺の裏側は?』と『ZERO』は浅野忠信さん(SAFARI)、『TOO MUCH LAW ISM』はNoriさん(SCREWITHIN / LIFE)とフジムラさんの共作、『thirst』は岡村匡洋さん(LOW VISION)、『insanity』はDEATHLAWさん(COSMIC NEUROSE)、『100円ショップノモノサシ』は斧寺カズトシさん(ECHO)という布陣で。

ウザワ:俺はそれ、知らなかったんですよ。

タニグチ:俺もちょっと前までは知らなかった(笑)。

──エッ、そうだったんですか?(笑)

フジムラタカシ(vo):歌詞が全然書けなくて、いろんな人にお願いしたんですよ。

タニグチ:でも、お願いして正解だったよね。次はどうするの?

フジムラ:次はちゃんとやります(笑)。

ウザワ:まぁ、タニさんの中ではアルバムを録る気持ちが強かったのかもしれないけど、他のメンバーは"いつ録るのかな?"っていうくらいの話でしかなかったんですよ。だから、いざ録ることになった時点でフジムラは「もう間に合わない」って確か言ってたように記憶してます。

──タニグチさんが突然「録るよ!」と大号令をかけた感じだったんですか。

タニグチ:いや、そんなこともないですよ。

ウザワ:録る構想はあったけど、具体的にいつくらいに録るかっていう話が一切なかったんです。

オカバヤシ:1年くらい前に、フジムラさんと僕でLess than TVのホンマ君(nemo)の家へ行って、鍋をつつきながらリリース計画を立てたんですよ。

フジムラ:ああ、行ったねぇ。

タニグチ:それは俺、知らなかったもん。俺もさ、「やるぞ!」ってなったら全然やらないじゃん?

ウザワ:うん(笑)。

オカバヤシ:まぁ、ホンマ君ちに行った時も、リリース計画のことは忘れちゃったんですけどね(笑)。すっかり鍋に気を取られて(笑)。


描いた絵が縦長だったがゆえの茶封筒仕様

──『AH...GOOD』というタイトルは、内容に絶対の自信があったがゆえに命名されたんですか。

ウザワ:ジャケットの絵は俺が手掛けてるんですけど、そこに『AH...GOOD』って文字を書いたんです。でもそれはアルバム・タイトルとして入れたわけじゃなくて、あくまで絵の中のひとつとして言葉を入れたつもりだったんですよ。『AH...GOOD』という言葉に別に何の意味も...あるにはあるんですけど(笑)。

タニグチ:言葉通りの意味じゃない?(笑)

ウザワ:まぁね(笑)。タニさんが絵を見てくれた時に「タイトル、これでイイんじゃない?」っていうことになって。

──今回はジャケットもまた傑作ですよね。ウザワさんの描いた絵が縦長だったために、それに合わせてジャケットが書類とかを入れるデカい茶封筒になってしまったという(笑)。

ウザワ:正方形のジャケを広げたよくありがちな形で再現してみたんですけど、絵がちっちゃくなってよくわかんない感じになったんですよ。

タニグチ:もらった絵がデカかったし、デカいままじゃないと格好悪いなと思って。だったらCDよりも大きいサイズで出そうと思ったんです。

ウザワ:白(KURO)っていうハードコア・バンドのソノシートも茶封筒だったから、そのフォーマットを踏襲させてもらったんですよ。

タニグチ:ちょっと自主制作盤みたいな感じでイイんじゃないかと。ただ、変形ジャケットってみんな凝りに凝って今や出し尽くした感があるじゃないですか。だから変形ジャケットよりも定形の茶封筒のほうが面白いんじゃないかと思ったんです。定形だから安いし(笑)。

ウザワ:茶封筒の中に歌詞カードが入っていて、その裏面がポスターみたいになっているんですよ。そういうのも昔の自主制作盤にはよくあったんですけどね。

──ウザワさんの絵は何をテーマに描いたものなんですか。

ウザワ:やりたいようにやっちまえ! ってことですね。最終的に満足できればイイんじゃない? って言うか。

──自由奔放にやりたいようにやるのがU.G MANというバンドの根源的な姿勢だと思うし、ぴったりじゃないですか。

ウザワ:まぁ、バンドのカラーみたいなものは各自が作ってるものなんで一概には言えないですけどね。今回はたまたまこんな絵になったっていうだけですよ。

──いつもリハで根詰めてから録りに入る...感じじゃなさそうですね(笑)。

ウザワ:今回のバックの録りは1日も掛かりませんでしたからね。

オカバヤシ:録りも早いし、演奏が終わると大抵メンバーの誰かが「ハイ、オッケー!」って言うんです。その声をマスタリングの時に切るのが大変なんです。それくらいの勢いでバンバン録っていくんですよ。

フジムラ:演奏が終わると「イイんじゃない、イイんじゃない」って言いながらすぐ次の曲に行っちゃうからね。

タニグチ:その辺に関してはもう少し落ち着いたほうが良かったよね。そこが唯一の反省点ですね(笑)。前に「チープだ」って言われてたのは、初期のハードコアやパンクの音源に多いような音を自分たちなりにやってみた結果だったんです。そこを今回は、今まであったようなハードコアの音の録り方とは違った、ちょっとだけ新しいことをやろうと自分では意識したんです。ライヴ感があって音が固まってるわけでもなく、かと言って音がそれぞれ分離してるわけでもなく。それでいてパンクの格好良さが全面に出るような感じにしたかったんですよ。

──そういったタニグチさんの意識が音にも如実に表れていると思いますね。

タニグチ:汚いけどノイジーでもないですよね、前のヤツみたいに。普通、アンビって箱鳴りみたいなマイクを立てたりするじゃないですか。それが今回は、カセットのテレコを真ん中を置いて、そのテレコの音を混ぜてもらったんですよ。その効果が結構デカいと思います。


ヴォーカルなのに自分の声が恥ずかしい

──歌詞カードを見ずに単純にそのサウンドだけを聴いても充分楽しめるんですけど、何度か聴いた後に歌詞を読むとまた違った味わいも出てくるんですよね。特に『100円ショップノモノサシ』はあんなに深いことを唄っていたんだなと思って(笑)。

タニグチ:そこは、歌詞を書いた斧寺君のU.G MANに対するイメージとかパンクに対するイメージがイイ具合に収まったんですよ。あとやっぱり、数曲しか書いてないけど、フジムラ君の書く詞はイイですよ。もの凄く言葉遣いがヘンだから(笑)。

ウザワ:自分で詞を書くわけじゃないからわからないけど、フジムラ・ワールドが炸裂してるんじゃないですかね。

──普段から歌詞を書き留めたりはしているんですか。

フジムラ:いや、全く。

──レコーディングの直前に一気に書き上げたりとか?

フジムラ:いや、もうちょっと早めには作ってるんですけど...。

タニグチ:早めに頑張って作ってる様はスタジオとかでもわかるんですけどね。

フジムラ:一応、学習帳みたいなノートを買ったりするんですよ。"よし、作るぞ!"と。でも、1行書いたら"もう今日はイイや"って思っちゃうことが多いです(笑)。

──他のメンバーが「こんな歌詞はどう?」とアドバイスをするようなことは?

オカバヤシ:まずないですね。

ウザワ:自分にできないことはアドバイスできませんから。

──今回はフジムラさんのヴォーカルがかなり理想的な形で収められていますよね。サウンドとのバランスもイイし。

フジムラ:自分でもうまく行ったと思いますね。まだ2回くらいしか聴いてないんだけど(笑)、うまく行ったと思います。

タニグチ:ウッソ、聴いたって言ってたじゃん。録った時に「今回はヴォーカルが結構行けるんじゃないかな?」とか言ってたし。

ウザワ:俺も今まで録った作品を家で聴くことは余りなかったけど、今度のは一番聴いてるかも。

フジムラ:俺は聴いてないよ。

タニグチ:「このままCDを聴いてたら、自分のヴォーカルを格好イイと思っちゃいそうだから聴くのやめた」って言ってたよね(笑)。

フジムラ:うん、それで聴くのやめた(笑)。他のバンドの人はわからないけど、俺の場合はまず自分の声が聴こえると恥ずかしいんですよね。

タニグチ:ヴォーカルなのにね(笑)。

フジムラ:でも、今回はそれほど恥ずかしさがないなと思って。

──それは音の質感みたいなものが関係しているんでしょうか。

フジムラ:録り方はあるでしょうね。マイクを何種類か使ってみたし、一気に唄ってみたら余り迷わずにやれたんですよ。

タニグチ:今回は歌の比重がデカいでしょ? 曲が結構シンプルだから。

ウザワ:リフを聴かせる部分もあるけど、歌詞が耳に飛び込んでくる感じがあるしね。

フジムラ:あと、歌詞は作ってもらったのが多いから、ちゃんと唄わなきゃっていうのもあって(笑)。

タニグチ:確かに、ちゃんと聴こえないとね。適当には唄えないもんね(笑)。


いろんな友達が関わってくれることが素晴らしい

──歌詞を作れなかったことがケガの功名になったと。やっぱり責任は分担するに限りますね(笑)。

ウザワ:それはそうですよ。ひとりの人間が背負いすぎたらそのバンドは潰れちゃいますからね。

タニグチ:バンド外の人に助け船を出すっていうのがイイですね。このアルバムもレコーディングからマスタリング、ジャケ、茶封筒やビニールの袋詰めに至るまで、いろんな友達が関わってくれているんですよ。それもこうしてずっとレーベルを長く続けてきたお陰ですね。そういうのが作品作りの上で一番素晴らしいことだと思います。

──Less than TVの作品は昔からそうですよね。人と人の繋がりが大きな輪となって広がっていくと言うか。じゃあ、本作の袋詰めも皆さんで手分けして?

タニグチ:俺はまだ一個もやってませんね(笑)。タカヒロ君(Less than TV、GOD'S GUTS)からやっとけとは言われてるんですけど。

──この茶封筒っていう体裁も然りなんですが、Less than TVのアイテムはどれも人の手の温もりが感じられるところが個人的にも大好きなんですよね。

タニグチ:まぁ、これで一個でも袋詰めをしていればエラそうなことも言えるんですけどね(笑)。

──この勢いなら今後も短いスパンで次々とアルバムを発表していけそうな気もしますけど。

タニグチ:じゃあそうします。また鍋から始めてもらえばイイよね。

オカバヤシ:そうですね。でも、またすぐにアルバムを作りたいって話はしてましたよね。

ウザワ:ライヴで曲がこなれてくると、新曲を作ってアルバムを出したいと思うようになるんですよ。時間が自然とそういう気持ちにさせてくれるんです。こなれてくると、やってる側もダレてきちゃうんで。

タニグチ:そろそろ作らないとヤバイなっていう感じだよね。それが基準。

──タニグチさんの中では、GOD'S GUTSやyounGSoundsと比べて今のU.G MANはどんな位置付けなんですか。

タニグチ:俺は何と言ってもハードコアが好きだから、一番素の状態でできるって言うか。どのバンドもそうではあるんですけどね。やってる音楽と自分の好みの音楽が一緒である必要はないですけど、それで言うと一番自分の好みの感じに近いのかなと。近いって言うか好みそのものですけど。

──U.G MANは以前から3インチCDや5インチEPといった特殊な形態で作品を発表してきましたけど、今後取り組んでみたいアイテムはありますか。

ウザワ:大方出尽くした感じですよね。究極で言えば、テクノの12インチで内側から外側へ回転していくのがありましたけどね。何回聴こうとしても針が落ちるから、試しに真ん中に針を落としたら針が外側に向かっていったんですよ。

タニグチ:それは凄いね。俺はCDのA面・B面をやりたいですね。でもそれはDVDしかできないみたいなんですよ。誕生日のプレゼントに黒澤明の『生きる』のDVDをもらったことがあって、それが韓国のブートかなんかだったんです。見てたら途中で終わっちゃうからおかしいなと思って、試しに裏返してみたらその先が見えた。仕組みはよくわからないんだけど、そういうのはDVDならできるけどCDじゃできないみたいで。CDでできるなら絶対にやりますよね。

──そうやってまだ誰もやっていないことに果敢に取り組もうとする姿勢がU.G MANと言うかタニグチさんと言うかLess than TVのシビレるところですね。

タニグチ:音楽もそういう姿勢でやってるつもりなんですけどね。そうじゃないとパンクとかハードコアって名乗ってる意味がないので。


AH…GOOD

Less than TV ch-117
1,890yen (tax in)
2009.7.01 IN STORES

amazonで購入

01. GRASS pit
02. I go down
03. bless
04. SLY
05. 俺の裏側は?
06. TOO MUCH LAW ISM
07. thirst
08. insanity
09. 100円ショップノモノサシ
10. ZERO

LIVE INFOライブ情報

7月17日(金)渋谷O-nest/Kirihito“Question”Release Party その壱
7月20日(月)下北沢SHELTER/Less Than TV presents『another channel #20』U.G MAN “AH…GOOD”Release Party
7月25日(土)新大久保EARTHDOM/WATER MELON TOUR '09 Final
7月31日(金)新大久保EARTHDOM/FINAL SOLUTION
8月1日(土)大阪ROCKETS/FUTURE REVOLUTION(難波ROCKETS&難波SAOMAI同時開催)
8月21日(金)小岩BUSHBASH/BUSHBASH opening
9月13日(日)渋谷O-nest/Less Than TV presents『HOLLYWOOD JUSTICE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』U.G MAN“AH…GOOD”Release Party vol.2
10月10日(土)名古屋HUCK FINN/Less Than TV presents『another channel #21』
10月24日(土)横須賀かぼちゃ屋PUMPKIN/U.G MAN レコ発

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