4月9日ロフトグループ初グランドピアノ常設、着席可能なライブハウスLAST WALTZ in LOFTにて新宿LOFTでもお馴染みの３組による公演が行われました。
トップバッターはLOFT RECORDS再始動第一弾アーティスト、イギリス人のボーカル黒沢ビッチたつ子りん。普段の大所帯で勢いのあるステージから一変、しっとりしたピアノ・アコースティックギター演奏からスタート。しかしそこはいつも通り「こんばんわー！」と元気に登場、自身のソロ活動エピソードを交えた軽快なMCからスタートで会場を和やかな雰囲気に。
2曲目にはイギリス人の恒例企画、新宿ロフトで毎年行われる１週間ぶち抜きフリーフェスのテーマソングでもある『私をロフトに連れてって』。MCを交えての進行でイギリス人を見たことない方も段々たつこりんワールドに引き込まれていきました。
４曲目での『長生きしてね』では家族への思いを歌い先程までの陽気な空気から一変、客席からは目を潤ませる姿も。最後は「今夜はここまで」と『月見公園放送局』でLAST WALTZ in LOFTがみんなの笑顔いっぱいの場所になることの思いを込めて締めくくった。
２組目は氣志團から星グランマリエ。
学ラン＆リーゼントといつもの氣志團スタイルで登場。
自身初の単独公演ということもあり緊張の面持ちから「いきまーす！」の掛け声でスタート。
演奏が始まると会場全体を引き込むしっとりとした歌声で1曲目の『一番星』を歌い上げた。
２曲目が終わり「緊張が溶けてきたー！」と笑顔を見せ会場も暖かな雰囲気に。3曲目のカバー曲には上田現の『夕焼けロック』ではハーモニカも披露、こちらはメンバーの早乙女 光さんから教わったとのこと。4曲目も終わり「落ち着いてやろうと思ってたんですけどこれがなかなか難しいもので…」と未だ緊張を隠しきれなかった様子で「ランマ落ち着けー」と自分に暗示をかける姿に会場中が笑い声に包まれた。「心込めまーす」と始まった５曲目の『地球』ではMC中の緊張が嘘のように堂々とした歌声で客席の目頭を熱くさせた。最後の『あたりまえ』では「コールアンドレスポンスしたい」の一言で会場が一体となりとても暖かな雰囲気の中で歌い上げた。最後には緊張の色が取れた様子で客席にゆっくり大きく手を振りステージを後にした。
トリを飾るのは柳家睦&THE RAT BORES
大所帯、9人編成での登場はきっとこのLAST WALTZ in LOFTでの最多出演人数になるのではないでしょうか。
いつも通りの軽快なMCで客席を笑いに包み演奏スタート。
普段のキーボードからグランドピアノでの演奏に勢いはそのままに一層深みのあるが始まった。
2曲目の『8月の恋は蜃気楼(August Love)』ではフルートとのコントのような掛け合い。
MCでは4月28日に行われる湯河原音泉歌謡祭に触れ共演の氣志團の観客を沸かせた。
4曲目で「ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト」はお馴染みのダンサー女性がいつもと違うカジュアルな姿で登場しピアノの音色を聞き入る演出も。
アコースティックギターとエレキギターの掛け合い、縦横無尽に客席で握手を求める柳家睦、演奏を聞き入っていたダンサー女性も6曲目「ハレルヤMY WAY(Halleljah My Way)」ではいつの間にか踊り出し会場が全体が柳家睦ワールドに引き込まれていった。
アンコールでは荒川良々起用で話題にもなったMVも公開されている『希望の街』を演奏。
圧巻の歌声は柳家睦の貫禄をしっかり見せつけてくれました。
プレオープン5日目のこの日は満員御礼で終始笑顔が絶えない中、終演しました。
是非この３組、この場所で再びの共演と全組バンドでの共演も見たいですね。
TEXT : LOFT RECORDS 丸山恵理 PHOTO : にしゆきみ
