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【ライブレポート】パノラマパナマタウン、全14公演「HEAT ADDICTION TOUR」初日を、バンドの始まりの場所、神戸「太陽と虎」にてスタート 2018.02.05

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フェス、ライヴハウス、イベント、ネット、百戦錬磨の強者が闘い続けるロックシーンで、大学卒業から10ヶ月でメジャーデビューを遂げた「パノラマパナマタウン」。彼らがそのメジャーデビュー作『PANORAMADDICTION』を引っさげてのHEAT ADDICTION TOURに打って出た。
 
 その初日が、彼ら4人がバンドを結成した神戸、しかも在学中の果敢なる初ワンマンや自主フェスなど、独自の活動のケツを叩き続けてきたライヴハウス「太陽と虎」でキックオフされた。
 
 今回のツアーは3段階に別れていて、この1stシーズンは3マンか4マン。2ndシーズンが2マン、そしてファイナルシーズンがワンマンという、息の長い坂道を着実に全速で登り続けるようなものになっているが、その初日は地元関西で3年前からお互いを意識し続けてきた盟友バンドである「ハンブレッダーズ」、「YAJICO GIRL」と共に迎えることになった。
 
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 ロックといえど、拘りもジャンルも異なる2バンドの、「それでもお互いに切磋琢磨しながら、いつも横目にいて欲しい存在」という愛情ライヴを投げかけられ、その意思を何処かに抱えながら最後に登場したパノラマパナマタウン。
 
 彼らはインディーズで『SHINKAICHI』、『PROPOSE』、『Hello Chaos !!!!』と3枚のミニアルバムを大学在学中にドロップした上でメジャーに進出してきたバンドだが、去年の10月にテレビアニメ「十二大戦」のオープニングテーマ “ラプチャー”で大きな反響を得てから、状況のみならずバンド自体のメンタルも音もライヴも大きく変わった。一言でいうなら「ロックバンドとして化けてきた」、さらに重ねるなら「彼らの目標である『退屈なシーンを俺たちだけでひっくり返す』というマニフェストのその先が見え始めてきたのである。
 
 
 
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 彼らの音楽観は、パンク、ヒップホップ、レゲエ、ヘビーロックなどが縦横無尽に織り成し、さらに時代感的にも80年代や90年代の日本のアンダーグラウンドシーンの陰影が見え隠れするものだが、それらのものを2010年代的なスパイスを入れながら、既存のルールやマナーを敢えて壊して噛み砕いて楽曲にするネオロックテロリストである。ライヴもまた然りで、文句を言いながら怒る事なく世界を変える夢を見る事を楽しみ続け、ヘビーな轟音を出し続けながらやんちゃなパフォーマンスに徹し、ロックの奥深さを醸し出しながら、それらを自ら笑い飛ばす妙な奔放さがある。あらゆる意味で、新しいバンドロックの価値観をライヴの中で提示しているバンドなのである。
 
 そんな彼らの自由さに、メジャーデビューでさらなる勢いと自信がついたのだろう。今年に入ってからのライヴ一本一本での弾け方がどんどん大きくなっているが、このツアーでもまた、もっと自由にもっと攻撃的に、そしてもっと何も考えずに感じるまま、その場その時のオーディエンスと一緒にプレシャスな時間を作っていこうという姿勢がダイレクトに突き刺さった。
 
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“フカンショウ”や“ラプチャー”など、彼らの新しいスマッシュソングは勿論、インディーズ時代の彼らを支えてきた切なくも衝動的なナンバーもたくさん披露され、振り返らずに突き進む気持ちと、今までの道のりに感謝する気持ちの両方が味わえる、大きな意味でのパノラマパナマタウンの分岐点そのもののようなツアー、その初日だった。
 
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 終演後、もっとやれたという気持ちと体力使い切ったという達成感の中で、今後のツアーをどうするのかを色々考えていた4人。ツアーは動くし、彼らのバンド観も動き続けている。このツアーの中で、どれほどの覚醒をバンドがもたらすのか? 本当に楽しみにしか残らないツアー初日だった。(文:鹿野 淳 photo:渡邉一生)
 
 
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