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【ライブレポート】人間椅子、初のZepp DiverCityで狂熱の〈異次元からの咆哮〉ツアーファイナル! 2017.11.20

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11月19日、人間椅子の〈異次元からの咆哮~リリース記念ワンマンツアー~〉が千秋楽を迎えた。10月31日の仙台CLUB JUNK BOX公演を皮切りに、全国各地で熱演を繰り広げてきたこの旅も、いよいよ最終地の東京Zepp DiverCityへ。近年、着実に動員を増やしてきた人間椅子にとっては初の、そして単独公演としては最大規模の会場である。10月4日にリリースされた最新アルバム『異次元からの咆哮』が好評を博している彼らは、この日のライヴでも、軸のぶれない痛快なハードロックを連発した。
 
開演前の場内には心地よい緊張感が生まれている。客電が落ち、お馴染みの凛としたSEが鳴ると、『異次元からの咆哮』のアートワークにも用いられた三浦呑龍氏による勇猛なねぷた絵がステージ後方のスクリーンの中で蠢く。和嶋慎治(G&Vo)、鈴木研一(B&Vo)、ナカジマノブ(Dr&Vo)の3人からは、今宵の異次元旅行の案内人とでも呼ぶべきミステリアスな空気が漂っている。
 
 
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1曲目の「超自然現象」から、場内にカルト的な一体感が発生。和嶋が扇動すると、「来る 来る ミラクルパワー」というキャッチーなサビがフロアから返ってくる。続く「膿物語」では、鈴木のド迫力の歌声に導かれ、日頃の鬱憤を晴らすかのように跳ね出すオーディエンス。ナカジマの力強いドラム連打も観る者の気分を高揚させてくれる。今夜も3人の演奏はブ厚く、絶妙の歌心で迫ってくる。
 
序盤のハイライトは、LEDスクリーンとプロジェクション・マッピングを駆使したMVが大きな話題となった「虚無の声」だ。この曲では、MVを監督した田中英和(A+plus)氏によって、人間椅子の生演奏に合わせたVJ的な映像演出がなされた。現実と非現実の境目がなくなるような世界が突如出現し、興奮を抑えきれないオーディエンス。こうした最先端の演出を採り入れながらも、音楽の芯の部分が揺らぐことはない点も、今の人間椅子の魅力である。ライヴに定評のある彼らが、表現の面においても新次元に突入したことを実感させられる場面だった。
 
デビュー・アルバム『人間失格』からの「あやかしの鼓」でおどろおどろしい空気を作った後は、和嶋によるテルミン演奏やボウイング奏法に目が釘付けの「宇宙のシンフォニー」や疾走感あふれる「太陽がいっぱい」で多様なへヴィロックを提示する彼ら。「異端者の悲しみ」と「芳一受難」では、再び映像演出とのコラボレーションが披露され、各楽曲の物語に更なる彩りが加えられていた。この日限りの粋なサプライズの連続に、観客はすでに大満足の表情である。
 
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ナカジマがドラムを叩きながらノリノリで歌う「悪夢の添乗員」を合図に勢いを増していく終盤も見応えたっぷり。メンバー全員がメイン・ヴォーカルをとれることも、このバンドの大きな武器だと痛感する。「地獄の球宴」で鈴木が豪快に吠えれば、「天国に結ぶ恋」で和嶋が妖しい語り部となる。本編の最後は、定番の「針の山」で盛大に締め括り、Zepp DiverCityは揺れに揺れた。
 
熱狂的な歓声に応えて、再びステージに姿を現した人間椅子の3人。アンコールの「新調きゅらきゅきゅ節」で観衆はさらに一体となり、続く「地獄のヘビーライダー」は周囲のあらゆる物をぶっ飛ばすかのような威圧感。轟音グルーヴにのせた鈴木のパワフルな歌唱を聴いていると、今回のツアーが大成功であったことがよく伝わってくる。
 
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ダブルアンコールに応えて披露された最後の曲「なまはげ」が着地点を迎えると、場内からは惜しみない拍手と歓声が聞こえてきた。終わってみれば、最新アルバム『異次元からの咆哮』の楽曲を中心に据えた「これぞ人間椅子のライヴ!」と叫びたくなるような必殺セットリスト。地獄を巡ったり、宇宙を漂ったり、人間の業を垣間見たりと、人間椅子のライヴには暗黒のテーマパークのような驚きと発見がある。少年のように目を輝かせながら歌い奏でるこの稀有なバンドの未来は、ますます刺激に満ちたものになるはずだ。にぎやかな異世界を全身で感じたZepp DiverCityの人間椅子ライヴだった。
 
尚、この日の公演では、彼らの今後の展開が発表されている。まずは2018年1月22日、東京・TSUTAYA O-WESTにて、DOOMを迎えての〈人間椅子提供 地獄の感謝祭 第一弾〉が開催される。驚きの対バンの数々が控えているというこのシリーズは、来年、定期的に行われる模様。また、4月からは人間椅子の春の全国ツアーが開催されるとのこと。この機会にぜひ、彼らの爆音の宴を目撃しよう。(TEXT BY 志村つくね PHOTO BY 堀田芳香)
 
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2017年11月19日(日)東京・Zepp DiverCity公演
〈異次元からの咆哮~リリース記念ワンマンツアー~〉
〈セットリスト〉
1. 超自然現象
2. 膿物語
3. 虚無の声
4. あやかしの鼓
5. 宇宙のシンフォニー
6. 太陽がいっぱい
7. 異端者の悲しみ
8. 芳一受難
9. 悪魔祈禱書
10. 月夜の鬼踊り
11. 相剋の家
12. 悪夢の添乗員
13. 地獄の球宴
14. 天国に結ぶ恋
15. 針の山
EN.1-1. 新調きゅらきゅきゅ節
EN.1-2. 地獄のヘビーライダー
EN.2-1. なまはげ
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