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【本人解説】ニューロティカ カタルの『今夜はトゥナイト』 ~7年半ぶりに一回限りの復活! 3年ぶりにニューアルバムが出ましたよスペシャル!!~ 2017.06.01

ニューロティカ結成33周年を記念した渾身のニューアルバム『良いか悪いかは別として(笑)』、堂々の完成! 超久々にルーフトップへ帰ってきたカタルが珠玉の全10曲を徹底解説!!
 
 
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ハロ~☆ミスターモンキー! …つーかこの始まり方って超久しぶりですよね!? 後半の数年間はいつもこうやって始まってましたよ今トゥナ。毎月締め切りが近づくと胃がキリキリしながらも必死に書いてましたよ今トゥナ。終わってからは急に締め切りに追われなくなっちゃったからとってもサビシかったですよ今トゥナ…何しろ感慨深すぎてもう泣きそうなんですけど~。

 

 …って泣いてる場合じゃありません。とにかく数年ぶりに登場ってことで、その間にカタル的には去年ついに50歳になりましたよ。まさかまさかの50代。もう立派といえば立派すぎるほどに初老ですわ。…老いるよね。放っておくと人は老いるよね。ルーフトップがオレを放っておいてる間にスッカリ老いましたよ。カラダはボロボロだし白髪まみれだし、もうシワシワのショボショボ。今トゥナ単行本の頃のカタルはもう遠い昔の話…。当時の担当の山田さんはお元気でしょうか? ってことでそんだけの歳月が流れてからの突然の復活! そしてその理由といえば…ズバリ「祝!ニューロティカ33周年記念ニューアルバム『良いか悪いかは別として(笑)』発売!!」ってことでの大きなご褒美なわけですよ。…ありがたいよね~。またココで書かせてもらえるとは思ってませんでしたよ。続けてると良いことあるもんだね~。
 

 ニューロティカも33年ですよ。カタル的には加入して22年目? ずいぶんと長い道のりですな~。そんなロティカといえば、30周年の時には旧メンバーも集まって一緒にアルバム『インディーズ日本代表』を作って、さらにその12人で全国ツアー。31周年では映画『あっちゃん』を製作し、全国の劇場で公開。その舞台挨拶を各地でやったり、八王子市制100周年の観光PR特使に任命されてみたりと、なんだかんだで大忙し! その間「五十の夜」等の新曲を配信リリースしたりはしてましたが、アルバムはなんと3年ぶりということになってしまいました。
 

 カタル的には昨年秋頃からそろそろ曲作りに入らないとな~って思いながらもなかなかエンジンがかからず、年末にはもういいかげんヤバイぞって焦り出して、年始になってやっと完全に作曲モードに突入。そして2月中旬よりレコーディング開始。3月中には終わってるはずがなかなか終わらずに、予定してたライブ休止期間よりもハミ出しちゃったんでライブやツアーもこなしながら残りの作業を続けてたんでもう大変。なんだかんだで4月の上旬までズルズルと続いちゃいました。ギリギリのホントにギリで終わらせてやっとのことでプレス。そして出来上がってきたのは発売日の何日前だっけ? そんなこんなで無事に5月10日の発売日に店頭に並びました。
 

 いやー、まいったね。今回もいいアルバムが出来ちゃったよねー。…ってことで自画自賛しつつここでカタル的な全曲解説をしちゃいましょう!

 

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 ➀「パーマネントをあてるんだ」

 イキナリ大問題なタイトルですが、この曲は実はもうレコーディングに入ってから作った曲。この頃のライブではあっちゃんが髪を伸ばしてパーマをかけるってのがMCネタになってました。そして3月4日の熊谷でのライブの楽屋で急にあっちゃんが「パーマの歌詞を書いたら曲作ってくれる?」とか言ってきたけどホントに書くとは思ってなかったんでテキトーに返事しておいたら、その日の帰り道に八王子までの電車に乗りながら思いつくままに打ったらしい詞をメールで送ってきました。それを高速を運転してる時に受け取った僕はしばしボーゼン。仕方ないので帰宅してすぐに作曲からのデモ制作。翌日の八王子でのライブまでにデモ音源をみんなに送るという早ワザ&荒ワザ。そんな感じで急遽後から作ったこの曲が1曲目って…。そしてそれによりその前に作ってあった不倫ネタの曲はお蔵入りになりました。

 

 ➁「永遠ピエロ」

 このアルバムの中では一番先に出来てた曲で、歌詞がない状態で「ラララ」で最初のデモを作りました。その後に昨年秋のワンマンツアーのタイトルが『永遠ピエロ』になったので、この曲をそのタイトルにしてからの後から歌詞作り。あっちゃんとしては自分のことを唄うから恥ずかしいみたいで、歌詞作りもかなり苦労したみたい。これぞロティカ! って感じで僕としては手応えを感じてるんですけど、どうでしょう?

 

 ➂「今すぐGO!」

 あっちゃんが送ってきた詞に「ワンウェイブギ」ってテーマがあったんですが、ブギだとちょっとイメージが違った…つーか字数が合わなかったんで「ワンウェイロック」にして仮歌詞とデモを作りました。なのでデモでは「今すぐGO!」の部分は「ワンウェイロック」と唄ってます。構成も当初はだいぶ違ってたんですが、今までにない感じにしようってことで何パターンも試して最後にこの構成になりました。イキオイがあってイイよね!

 

 ➃「ガンギメナイト feat. ノリピー (シングルバージョン)」

 これはこのアルバム用のレコーディングより前に、東京八王子トレインズ(八王子のプロバスケチーム)のテーマ曲を録る時に作っておいて一緒にレコーディングした曲。一部ではお馴染みの元スタッフのノリピーがやるあの方のモノマネがあまりに似てるってことでロフトのライブのアンコールで唄ってもらったりしてたんですが、この際面白そうだからデュエット曲を作ってあの方とあっちゃんの擬似的夢の共演にしちゃおうっていう無理矢理な企画。ノリピーの歌入れの時はもう大モノマネ大会で大爆笑でした。最初はもっと長いバージョンで録ってあったんですが、アルバムに入れる際に他の曲と比べて長すぎかなーってことで短くしたシングルバージョンで収められました。

 

 ➄「OH!サマー」

 これもレコーディングに入ってから後から作った曲。もっとアホっぽい曲も欲しいよねってことになり、急遽これと不倫の曲を作りました。それにしても今までさんざん夏の曲を唄ってきたのに、今さら「夏は嫌いだぜー!」とか言われても…って気もしますよね。テンポ的には僕が作った曲の中で一番速いんじゃないでしょうか。

 

 ➅「ノータリンバンド (シングルバージョン)」

 あっちゃんが急に「ノータリン」なんて古い言葉を出してきて、今どきノータリンって…とか思いながらも、もしかして面白いのかも? って半信半疑のままとりあえずシリアスな曲調で作ってみました。意外とコレがナイスなマッチングでしたね~。コレも最初は間奏部等がもっと長かったりDメロがあったりするんですが短くコンパクトにして収録。

 

 ➆「明るい母子家庭」

 数年前のファンとの集いの時に母子家庭のお母さんが明るく子どもと頑張ってるって話になり、そこから「明るい母子家庭」というキーワードが出てきたのかな? いつかそういう曲を作るっていうMCネタからのこの曲。歌詞は実際にそのお母さんからネタを提供してもらって、それを元に作ってあります。僕のデモの時点ではかなりホノボノ&哀愁な曲でしたが、あっちゃんのキャラに合わせてもうちょっと熱さと激しさも加えたテイストになっております。

 

 ➇「BOSHIKATEI」

 母子家庭をテーマにジェームスも曲を書いてきました。やっぱりジェームスのキャラらしくハードですなー。この曲調なのに詞は子を思う母の気持ちっていうチグハグさがなんともアホっぽくてイイですなー。それにしても2曲も母子家庭の曲が入ってるってのがスゴイ。

 

 ➈「俺達の世界」

 とにかくストレートに熱い曲にしようと作った曲。あっちゃん的には後から違うテーマもいろいろ出てきたみたいで、デモからかなり詞が変わりました。やっぱりこういう熱さっていうかイキオイっていうのもロティカらしさだと僕は思ってるので、この曲がカタル的には今回のアルバムの一番のお気に入りです。

 

 ➉「昭和ヒーロー大全集 (シングルバージョン)」

 元々の詞のタイトルは「昭和テレビ初期衝動」でした。結構前からあっちゃんは昔のテレビヒーローをテーマに曲を作りたいって言ってたので、満足してるんじゃないでしょうか。初期衝動ってことでパンクの初期衝動っぽく唄ってみてはと、あっちゃんはジョー・ストラマーのように、僕はミック・ジョーンズのように唄って…みたいな話もしてたんですが、そうなってますでしょうか? なってませんね。僕としては「これでいいのだ」にメロディを付けて、しかも自分が唄うことになるとは思いもしませんでしたね。人生何があるか分かりません。

 

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 簡単に全曲の解説をしましたが、今回のアルバムもタワレコやディスクユニオンにはそれぞれ購入特典が付いてきます。そして物販と通販の特典はといえば、なんと「カタルのデモ音源CD-R」が付いてきます。ってデモなんて世に出しちゃっていいの? って話ですが、つーかその前にそもそもデモ音源って何? っていう話ですよね。こっちの解説もちょっとだけしちゃいましょう。
 

 カタルのデモとは…それは僕が曲を作った時にとりあえずメンバーに聴かせるために家でシコシコと録音したという音源です。僕の曲作りはまずメロディが浮かんでくるところから始まります。曲作り期間じゃなくても、日々の生活の中でなんとなく浮かんできたメロディとかはハンディレコーダーやiPhoneに録音しておくようにはしてるんですが、いざ曲を作ろうとした時にそれらを聴き返してみても全然ダメで使いものにならないってものばかり。ヤッパリ本気で作ろうとして絞り出さないと、使えるメロディなんてのは出てくるもんじゃありません。レコーディングはまだまだ先だけど、今のうちに曲でも作っておこうかな~なんて余裕かましつつ優雅に曲作りなんてことができるタイプならいいんでしょうが、僕の場合、何度反省してみても追い込まれないと本気が出せない締め切りギリギリ始動型。期限も迫ってきてそろそろヤバイぞーってなってからやっと無理矢理に曲作りモードにキモチを持っていくってのが悪い癖なわけです。そしていくらキモチがそうなってきても何もない状態で最初からギターとかを持ってみても何も出てこないので、とりあえず普通に生活しながらひたすら頭の中で考えます。考え続けてるとそのうち何かが浮かんでくる時がたまにあります。
 

 今までの経験から、よく出てくるのはまずお風呂に浸かってる時。「今すぐGO!」とか「ノータリンバンド」「俺達の世界」の断片はお風呂で浮かんできました。他には夜中にコンビニまで歩いてる時とか、車を運転してる時とかに結構出てきます。数年前まではリハから帰る時の高円寺駅のホームでよく浮かんでくることがあったので僕的にかなりホットなスポットだったんですが、今回は全くそんなことはありませんでした。
 

 そんなこんなでサビでもAメロの唄い出しでも何か取っ掛かりが出てきてからギターを持って作り出します。調子が良いとそのまま最後まで作れちゃったりしたこともありますが、ほとんどの場合はすぐに行き詰まります。一度行き詰まっちゃったら、これまたほとんどの場合にはギター弾いて唄いながら考えててもいつまでも出てきません。なのでまたギターを置いてタバコ吸ったり外を眺めたりウロウロしたり、それでもダメなら終いには布団ひっかぶって枕元にレコーダーを置いて寝てしまいます。これはもうホントに最後の手段で、これまたさらにほとんどの場合はそのまま昼寝もしくは朝まで眠りに落ちてしまいます。でもごく稀にウトウトして寝落ちしてしまう寸前に奇跡的に何かが浮かんできます。その時に強い精神力で目を覚まし、すぐにレコーダーに録音できたら大成功。だがしかしこの危険な賭けの成功率はモチロンかなり低くて、浮かんできたとしてもメロディを繰り返してるうちに気持ち良くなって結局眠ってしまい、起きた時にはスッカリ忘れてるっていう残念すぎる結果になってしまうわけですよ。
 

 そうやってジタバタしながらレコーダーに断片的に録ったのをまとめて、それにコードをあててやっとのことで曲みたいなものが作れたら次は詞です。あっちゃんから送られた詞のネタの中から曲に合いそうなのをチョイス(逆に先にネタを決めてから曲を作り出す場合もたまにアリ)してメロディに乗せていきますが、そこで字数とかが上手くハマるなんてこともヤッパリほとんどありません。なのでココではまだ仮の詞なんで、適当に変えたり削ったり足りない部分は付け足したりしてパズルみたいにハメ込んで、それでも空いちゃってる箇所には前後と合うように雰囲気を合わせた詞を考えて埋めていってなんとかデッチ上げます。これがまた結構な時間と労力を要すのでとても辛い作業です。
 

 出来上がったらココからがやっとデモ作り。Pro Toolsを立ち上げて大体のbpm(テンポね)を決めて、構成表を見ながらギターを一本録音します。何度か間違えては録り直したりしながらも、最後まで録れたらそれに合わせて今度は仮歌を録音します。この時にはmacの前で操作しながら音のカブりも気にせずハンドマイクで唄います。この時点で構成やコードとかに疑問点があれば修正してEditしたり録り直したりして調整します。
 

 そしてその後に最初に録ったギターを右チャンネルに寄せて、左チャンネルにちゃんと弾いたギターを録ります。左は大体レスポールで、シミュレーターでマーシャルっぽいセッティングにしてレスポールを弾く時が一番テンション上がります。それが録れたら最初のギターを消して右にブギーかストラトかジャガーを弾いて録音します。イントロや間奏にリードっぽいのがある場合、3本目はその時のお気に入りギターを弾きます。
 

 その後ベースを録るわけですが、すでにこの時にはテンションもちょっと下がってます。家でベースを録るのってイマイチ盛り上がらないのはなぜなんでしょう? やっぱりベースはデカいアンプで鳴らさないと気分が盛り上がりません。なのでベースは1テイクぐらいでちゃっちゃと済ませます。

 そんで次はドラムの打ち込み。これはいつまで経っても慣れないし難しいので、ソフトのテンプレートとか他のデモで使ったパターンとかでお茶を濁します。それでもかなりの調整が必要なんで一番時間が掛かりますけど。
 

 なんとかドラムが終わったら、いよいよ歌録り。部屋の隅に建ってる防音ブース(電話ボックスくらいの大きさの木製の防音室。普段は機材物置になってる)から仕舞ってあるベースとかを出して半分くらいスペースを空けてから中に設置してあるmac bookを立ち上げて作業してるmacと同期させて、スタンドにコンデンサーマイクを装着して録音開始。とにかく唄いまくって録りまくって後から修正と編集。
 

 歌がまとまったら最後に全体のミックス。一応の完成まで一日で終わる場合もあれば数日掛かっちゃう場合もアリ。そうやって作った音源をメンバーみんなに送信。後日スタジオでみんなで音出しながら構成やテンポ、リズム等をアレンジして歌詞も作り直してからの本チャンのレコーディングになるわけです。
 

 ってことでこのデモ音源は本当ならメンバーしか聴かないものだし、アレンジ作業に入ったらもう役目を果たして忘れられる音源。収録曲の原型も原型です。それを聴いてもらうのはかなり恥ずかしい部分があるんですが、実際のアルバムが出来上がるまでの作業過程が分かるとオモシロイんじゃないかってことでオマケにさせてもらいました。なにしろ僕が一人で家で作ってる音源なんで、ショボい音と演奏で申し訳ないキモチ。こんなことならもっと宅録技術を上げておけば良かったなーって後悔もしてますが、ちょっとでも喜んでもらえたら幸いですなーって思ってます。

 

 そんなこんなで出来上がりました『良いか悪いかは別として(笑)』! かなり苦労してやっと出来上がった超自信作の大傑作(のはず)! たくさんの人の耳に届きますように…つーかガッツリ売れてほしいなっつーのが切なる願い! ニューロティカの今後を占う意味でもかなりの重要作ですよー! とにかく買って聴いて下さーい!! そこんとこヨロシク哀愁!!! というわけで超久しぶりに登場のカタルでした。またいつかココに戻ってこられるのを願いつつ、ひとまずはまた会う日まで!! バイバイモンキー!!!(この終わり方も久しぶり・笑!!)

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