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【イベントレポート】和製フレッチャー先生に竹中直人が?スカパラと魂の〈セッション〉!

2015.04.22

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映画『セッション』大ヒット記念スペシャルセッション オフィシャルレポート
 
■日程 4月21日(火)
■場所 TOHOシネマズ新宿 スクリーン9
■登壇者 竹中直人(59)、東京スカパラダイスオーケストラ:茂木欣一<ドラムス、ボーカル>(47) 、加藤隆志<ギター>(43)、大森はじめ<パーカッション>(49)、沖祐市<キーボード>(48)、 NARGO<トランペット>(47) 北原雅彦<トロンボーン>(53)、GAMO<テナーサックス、ソプラノサックス>(50)、谷中敦(48)<バリトンサックス>、川上つよし<ベース>(48) ※敬称略
 
本年度アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、助演男優賞(J・K・シモンズ)をはじめ3部門に輝いた話題作で、鬼教官とドラマーを目指す青年の凄まじいまでの鍛錬の日々を濃密に描いた『セッション』が公開中。4月21日(火)、本作を鑑賞し「釘付けになった!」と語る竹中直人さんと、世界を舞台に活躍するスカバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」の夢のスペシャル・セッションが実現! TOHOシネマズ新宿での上映前に、生で演奏するスカパラに対し、竹中さんが劇中のシーンを再現する形で、“鬼教官”フレッチャーに扮して厳しく指導するというパフォーマンスを見せ、会場は笑いと歓声に包まれた。
 
全国16館での公開と決して公開規模は大きくないものの、4月18日(土)、19日(日)の週末で全国で計25回の満席を記録し、観客満足度は95.6%を叩き出した本作。この日も、オープンしたばかりのTOHOシネマズ新宿の大劇場が満席となった。
 
まずは竹中さんがスキップを踏みながら登場! 竹中さんは「もう、すごいんですよ、この『セッション』! メチャクチャ期待して見てください!」とこれから映画を鑑賞する観客を煽る。特に見どころについて「役者ひとりひとりの芝居に圧倒されました。(主人公が)ドラムをたたく姿が尋常じゃない! たったの19日間で撮ったというのにも驚きました。こんなにエネルギーの詰まった映画を! まあ、信じられない! もう演奏もすごいなんてもんじゃない! イヤになっちゃうぜっ!」とハイテンションで時折、体をくねらせながらまくし立てた。
 
続いて、竹中さんの呼び込みで、スカパラのメンバー9名――茂木欣一さん(ドラムス)、加藤隆志さん(ギター)、大森はじめさん(ギター)、沖祐市(キーボード)、NARGOさん(トランペット)、北原雅彦さん(トロンボーン)、GAMOさん(テナーサックス&ソプラノサックス)、谷中敦さん(バリトンサックス)、川上つよしさん(ベース)が登場すると、会場は大歓声に包まれた。
 
スカパラはステージ上で「ハプニング」、続いて「スキャラバン」を生で披露するが、2曲目の「スキャラバン」の途中で、なぜか先ほどの衣裳から着替えた竹中さんが、突然、ステージに乱入し会場をわかせる。竹中さんは、ドラムの茂木さんの脇に陣取り、劇中の鬼教官・フレッチャーよろしく「もっとだ! もっと、もっと!」と指示を飛ばす。茂木さんもその声に応えるが、竹中さんの指示は「とんかつだ! とんかつ定食を思い浮かべろ。ギョウザだ! ギョウザ!」と奇妙な方向へ…。それでも茂木さんは、その微妙すぎるニュアンスを受け取め(?)、パフォーマンスをさらにアップさせていき、会場は大興奮! 最後は、ライヴ会場さながら、客席はオールスタンディングで熱狂のるつぼと化した。
 
茂木さんは、演奏を終えて汗だくで「『セッション』を撮り終えたような気分です」と笑みを浮かべる。茂木さんは、竹中さんを「フレッチャーにしか見えなかった(笑)」と評したが、当の竹中さんは、演奏していたメンバーたちよりも、息も絶え絶えで「久しぶりに動いたから…。来年で60歳だけど、身に沁みた…」と苦笑い。竹中さんとスカパラの親交は深く、以前は竹中さんが、彼らのライヴにゲストで参加したこともあるが「昔はライヴで海パン一丁になってたけど、こんなに息が切れるなんて…(苦笑)」と充実感に包まれながらも、足元もヘロヘロになっていた。それでも、サックスの谷中さんは竹中さんとの久々のセッション実現が嬉しかったようで、竹中さんの肩を抱き「久しぶりで感動しました」と笑顔を見せ、奮闘を称え合っていた。
 
茂木さんは改めて、ドラマーとして劇中の主人公への感情移入を問われると「しましたね。デビュー前にひたむきに打ち込んでいた頃を思い出しました」と語る。また「ツアーが始まると、夢を見ることがあって、(ライヴの開始に)間に合わなくて、ステージ上で一曲目が鳴り響く中、スーツに着替えてステージに上がっていこうとするんです(苦笑)」となんとも肝の冷える夢を告白し、映画を見て「手に汗を握りました」と自らの経験と映画を重ねてしみじみと語っていた。
 
竹中さんは、最後に「愛のある、エネルギーをいただける映画だと思います!」とアピールし、観客は大きな拍手と歓声で竹中さん、スカパラを見送った。
 
『セッション』はTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開中。
 

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