4月号のお2人のコラムのお答えが見事にバラバラでしたね。やはり今の時代、女性のほうが強くて逞しいんだなと思いました。
実は僕の彼女もすごく強いんです。付き合って3年が経つ25歳になる彼女がいるんですが(僕の3つ下になります)、付き合った当時は大人しめのかわいい女の子だったんです。でも、いつの間にか僕の三歩前を歩くような女性に変わっていました。2人でいる時の決定権はほぼ彼女が握っていて、友達に言わせると完全に尻に敷かれている状態だそうです。仕事で後輩が出来たというのも理由のひとつだと思っています。会社では後輩から姉さん的な存在で慕われているようです。後輩に慕われることは良いことだと思うし、僕も強い女性は好きですが、ゆくゆくは結婚も考えている中で、自分には決定権がないままずっと尻に敷かれて過ごすのかという心配が少しだけあります。剱さん、森下さん、尻に敷かれている男ってどう思いますか?
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
まず僕は、女性って言うのはそもそも強く逞しいものだと思うんです。社会的に男性が優位な時代が長かったのも、女性の方が強い前提に対して、男が何とかしようとし続けた歴史なんじゃないかという気もしていて。だからまあ、女性に対して威張っているような男より、女性の三歩後ろを喜んで歩いている男のほうが、今はもうむしろカッコいいじゃないかとすら思うんですよね。だって、女の人ってどこかすごい理不尽じゃないですか? それをきちんと受け止めて肯定してやれる男は、器の大きい男ってことじゃないかと。今の彼女がそれで調子に乗っておかしなことになる女性ならちょっとアレですが、黙って言うことを聞いてくれているあなたが、どれだけ優しくて強いかってことを理解して感謝してくれる女性で、それでお互い尊敬しあえる関係であるなら、結婚はきっと怖くないですよ。どうせ、別の人を選んでも最終的には尻に敷かれるようになりますって。それならば尻に敷かれても安心できる女性を選んで、潔く敷かれ続けていきましょうよ!
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
お悩みありがとうございます。さて、相談の内容を今一度、見返してみましょう。『自分に決定権がないままずっと尻に敷かれて過ごすのかという心配が少しだけあります。尻に敷かれている男ってどう思いますか?』——心配が「少しだけ」ということは、そんなに心配してないし、たいして嫌がってないということですね(笑)。この座布団野郎!! わたし個人的には、尻に敷かれる男の人を可愛いと思っています。おどおどしたり、あたふたしたり、優しく色んなことを諦めてくれる。「自己主張がない」のではなく、「何でも赦してくれる」のです。歳の近い弟っぽい感じ。平和が一番ですから、あなたは今のまま尻に敷かれていていいと思う。ただ、男女のバランスを取るために、たまに彼女に「今日の髪型可愛いね」とか「ネイルの色、似合ってるよ」とかお世辞言って、女の子として扱ってあげるのが大事です。このままいくと、彼女はただのオッサンになってしまいます。気をつけて!
このコーナーでは、みなさんの人生、恋愛、仕事、友達などなど、あらゆる悩みを、劔樹人&森下くるみの2人が男女それぞれの目線で解決していきます。お悩みは随時募集中。rooftop@rooftop1976.comあてに送って下さい。おまちしてます!