今月のお悩み
こんにちは。
私は22歳会社員です。お2人のご意見をお聞きしたくメールしました。
私は毎日楽しく生きていきたいです。しかし実際は会社に行って帰ってきて終わりです。失敗して落ち込むことは多々あっても、気持ちが上向く事は全くありません。毎日が平坦か下り坂で過ぎて行きます。楽しいことなんてないです。低給料のため常に節約し、贅沢もできません。ライブ等も好きで時々行くと楽しいのですが、お金がないので我慢することが多いです。副業はもちろん禁止されています。なによりも私は“毎日を楽しく過ごしたい”のです。資格を取ろうかとも思いましたが、勉強するよりテレビを見ている方が楽しく、結果不合格となってしまいました。私の考えが甘すぎるのでしょうか。世の中の人みんな、こんな毎日を過ごして生きているのでしょうか。
劔樹人(あらかじめ決められた恋人たちへBASS担当/神聖かまってちゃんと撃鉄のマネージャー)
1979年、新潟県出身。男の墓場プロダクション所属。ミュージシャン兼マネージャーとして音楽業界の末端構成員でありながら、司会、俳優、執筆等でも活動中。松浦亜弥さんの復活をとにかく心待ちにしています。
https://twitter.com/tsurugimikito
新しいスタートのタイミングは自分で決めるしかない!!
僕は画期的なまでに長所の乏しい人間ですが、それでもこの人生に誇れることがあるといえば、割と大胆な行動で日常の退屈を突破してきたことなんです。こう見えてご相談と同じように退屈な会社員時代を2度ほど経験していまして、1度目はバンドに誘われて、「あ、これ運命かも」くらいの軽さで即退社を決めました。2度目は当時交際していた女性が東京に転勤になるっていうんで、スーパーに買い物に出る嫁について行く、休日のヒマな親父みたいなノリで退社して、仕事の当てもないのに上京したんです。ま、特に1度目なんて完全に失敗して戻って来てるわけで、たくさん苦労もしましたが、今となってはそれも良かった気もします。とにかく現状に行き詰まったなら、楽しそうな仕事に転職するとかね、自分から動くしかないと思うんです。つまんないクラスにいた時って、クラス替えしか希望がないじゃないですか。もちろん良くなる保障はないけど、新しいスタートは期待と不安が同居してるからいいと思うんですよね。ただ大人になると、クラス替えのタイミングは自分で決めるしかないですから、頑張ってください!
森下くるみ(女優・文筆家)
80年生。女優、執筆の他にイベント出演、不定期にDJも。
著書に『すべては「裸になる」から始まって』(講談社文庫)他。現在は映画の撮影、短編集、ライトノベル、官能小説の執筆中。
https://twitter.com/mori_kuru
腐りゆく状態に脳や身体が麻痺しているんですね
「毎日楽しく過ごしたいけど、家と会社の往復で終わる。楽しくないです」ていうのは、平坦でも下り坂でもなくて、もう腐りかけてるんですよ。腐ってるってのは、「なんか良いことないかなー」って楽しいことが起こるのを、人から快楽を与えてもらうのをただボーっと受身で待っているだけの状態。考えが甘いんじゃなくて、腐りゆく状態に脳や身体が麻痺しているんでしょう。人間って簡単に鈍るんです。口癖になってないですか? 「面倒臭い」。あなたにおススメなのが、①外を30分程度走る(とにかく身体を動かす)。②自炊の習慣をつける(飯は自分で作る)。最初は炊いた米と目玉焼き、インスタント味噌汁とかでいいんです。③TVとお別れして本を読む。
「楽しいこと」は、自分で探して自分の手でつかみ取らないと、全く意味がないんです。自分が好きだと思うものは何か、eastern youthの『素晴らしい世界』を聴いて今一度考え直してみてください。