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COLUMN

6回 続けていると何かある

第26回 続けていると何かある

2017.12.01

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 先日、阿佐ヶ谷ロフトAで久しぶりにエロ漫画家ピクピクン先生のトークイベントにゲスト出演させていただいた。
 こちらは11月後半に行なわれたピクピクン先生の10日連続トークライブの1dayということになる。その他のゲストもしみけんさんや佃煮のりおさんなどロフトに顔なじみのあるメンバーだ。
 振り返ってみると、ピクピクン先生との付き合いは、先生がまだソニー所属だったころからだから、3年以上となるだろうか。先生と共演なさった漫画家の佃煮のりおさんはさらに前で、その当時ボクはまだ現役の男の娘AV女優だった。
 AV女優とはなかなか日陰者で、それこそ一般に名の知れ渡った芸能人の方などは関わりがあることを公表したりしてくださることがあまりない。それくらい世間のイメージが暗い職業だ。
 そんな中、商業誌の漫画家や歌手をされてる人でボクと親しくしようとしてくれる人たちが当時何人かいて、いまでもその人々には恩を感じている。ピクピクン先生や佃煮のりおさんもそういった人たちの一人だ。
 ゲイビデオにいた18歳のころを含めてしまうとボクの芸歴というのは長くなってしまうが、実際、大島薫として活動を始めた4年ほどが芸能活動をしているという感覚としては大きい。この4年の間、同じように関わってきた人たちの中で、やめてしまう人もいればいまも何かしら表に出続けている人もいる。
 昔、小さなミニコラムを執筆されていたアーティストの方が、まだ大して名前も売れていないAV女優のボクを取り上げてくださったこともあった。水曜日のカンパネラのコムアイさんはまだ覚えていらっしゃるだろうか。
 また、AV女優時代からずっとツイッターのアカウントをフォローしてくださっていた大森靖子さんは、今度発売されるボクの著書の帯にコメントをくださった。このようにしていまになってお仕事という形で関わることができるのはとても嬉しい。
 そういえば、先月発売された小学館の『Maybe! Vol.4』のインタビューに応えたのだが、自分と同じページにAV女優時代のボクをモデルに起用してくださったfeast by GOMI HAYAKAWAのデザイナー、ハヤカワ五味さんが載っていて苦笑した。ボクを起用してくださっていたころはまだ学生で、これから自身のブランド立ち上げというところだったのが、いまではもう完全に企業家として認知されている。
 やめる人もいれば、表に出続ける人もいる。まだ鳴かず飛ばずの方ももちろんいるが、後退した人がいるとは思っていない。続けていれば何かある。ボクもまたその一人だと思う。
 そして、これからも続けていれば何かあるのだろう。交わったり離れたり、この線が途切れないように、慎重に用心深く、ときに大胆に歩を進めていくことにしよう。
 
大島 薫:1989年6月7日生まれ。ブラジル出身。ノンホル(女性ホルモン未使用)、ノンオペ(性転換手術をしていない)を公言している、純粋な男の子。Twitterフォロワー約15万人を誇る。女性よりも可愛らしい容姿を武器にセクシー女優として活躍していたが、2015年6月に引退。現在はマルチタレントとして幅広く活動中。
 
 
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