▲2ちゃんねるにスレッドを立てたときの写メ。
そういえば、この活動をちゃんと始めてから4年が経ちましたね。大島薫です。
18歳のゲイビデオ業界にいたころを活動履歴に含めてしまうと10年になりますが、大島薫の芸歴でいえばたった4年です。その間にもいろいろなことがありました。
女装に生活を切り替えるのに3ヶ月の準備期間を取り、仕事のない3ヶ月を過ごしました。その後オファーが来るようになるまで半年かかってるわけですね。「ちんこがあっておっぱいのない純粋な男性」という男の娘のイメージを確立しようと、AVの世界に飛び込んだわけですが、なかなかその魅力はすぐに伝わりませんでした。
その後、ツイッターなどでなんとか話題を作り、何もかも上手く運んだ結果、専属女優の話が持ち上がります。そして、みなさんご周知の通り、契約終了とともにAV業界は引退。ここまでが実は1年半の出来事です。もうAV業界にいた期間よりも、辞めてからのほうが長くなってしまってるんですね。
ここから先が大変で、事務所の契約満了を迎えるまで仕事を受けられない時期もあり、それを待ってエッセイを発売できたのがさらに半年後。AV女優ではオモテの世界で名前を知られることができないと考えて引退をしましたから、そこから先は極力イメージの悪くなるような仕事は、インタビューすらも受けないようにしていました。
それから1年が経ち、そこそこ本も出版できるようになり、ローカル局とはいえテレビの出演依頼も来ているいま、結構キワドイ企画や仕事の依頼を少し解禁しています。AVに復活するようなツマラナイことをするつもりはありませんが、どうしてボクは頑なに拒否していたそれらの仕事を受け付けるようになったのでしょうか。そこにこのオモテの業界で生き始めて、ボクが思いついた戦略が込められています。
それをコラムで自分でバラしちゃおうって話。
AV業界を辞めてまず初めに考えたのは「テレビに出られる人になろう」ということでした。AV女優というのはスポンサーや視聴者からのクレームを恐れて、なかなかテレビ業界では使われることがありませんからね。しかし、それは現役を退いても同じだということをこの2年で痛感しました。結局のところ“元”AV女優という肩書はそれらが多少緩和されるだけで、写真はおろか名前を出すことすらタブー視されてしまうことに変わりありません。だって、同じ名前で検索すれば過去の出演作や、メーカーが勝手に発売する撮り貯め素材の総集編なんかいくらでもできてきますからね。
だから、ボクは当面の目標を「ネットで一番有名な人になろう」という方向にシフトしています。ネットであれば個人が勝手に書いた記事や、動画サイトなどで元AV女優の名前が出てもさほど問題にはなりません。で、それが結果的にボクをテレビに押し上げるのではと考えているんですよね。テレビはまだ諦めてないんです。
というのも、最近多くのネットメディアが生配信を始めているのはご存知でしょうか? LINE@、YouTube、SHOWROOM……等々。まったくネットに無関係だった企業までネット番組を立ち上げ、制作・運営を行い始めています。
最近のこの傾向に、IT系企業関係者らは口を揃えて「もうすぐテレビ業界が莫大な資本力を持ってネット配信業界に参入してくる」と言うのです。おそらく、そのときテレビが頼ることになるのはネットメディアに強いユーチューバーや、生配信主になっていくというところが、ボクの大まかな予想です。
それが1年後なのか10年後なのかはわかりませんが、そのときまでできるだけネットでの知名度を確保しようという中で、ちょっとキワドい企画や話題作りのハードな内容は必要不可欠だと思ってるんですが……。その点、炎上などを起こし続けると、いま以上に一旦テレビは遠のくのが難点ですね。
さてさて、いま考えるボクのこの“自称”最強戦略が吉と出るか、凶と出るか。これからも応援してくださる方はお楽しみに。