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トップコラム石丸元章「半径168センチの大問題」第2回「ストローでワインは大問題!」

回「ストローでワインは大問題!」

第2回「ストローでワインは大問題!」

2018.08.02

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 気づくと、一緒に遊んだり仕事をしたりお酒を飲んできた、昔からの親しい友人達が、みんな50歳を超えていて、これはもう大問題。
 この歳になると、「飲み会やるぞ〜!」「おーし、飲もう飲もう」って、単純に喜んでばかりはいられない。"飲み会"てさ、若かったわたくし達が集まってお酒を飲んでたから、そこに恋が生まれたり、出逢いがあったり、予想外のとんでもない展開があったりしておもしろいんだけど、今ほら、切実なのはアル中問題とかセクハラ問題とか。は〜、限りなくキビシい現実だから。
 だいたい、アルコールを飲むことだけを目的に集まって50才代てってなんですか。単なるアル中集団じゃないですか...みたいな自虐もある。
 だいたいね、酔い方が最近みんな少し変だ。くどいし、しつこい。若い時はあんなに聡明だった連中が、同じことを繰り返し喋ったりしてる。けッ!どいつもこいつもバカにしやがって、この野郎! 全員死ねバカ野郎! ...とか、気づくとぶつぶつ言ってる奴もいる。あ、俺か、ゾ〜ッ、こわ。
 やっぱね、単に"飲む"だけの集まりだと、みんな単に飲んで酔っ払っちゃって、酔いどれちゃうだけで、最初の乾杯から終電前の最後の一杯まで、一夜の流れのなかに1ミリの発展性もないわけ。
 つまりわれわれは、飲む理由というか、会う理由というか、なんでもいいから、飲んで成し遂げるべき目標が必要なんだね、"飲む"以外の。ライブでも、何かのイベントでもいいんだけど。
 ということで、昨日わたくし、友だちと飲んで遊んだんだけど、飲むための目的を作った。
 それがズバリ! ーー「ロックカフェLOFTで一緒にイベントをやるから打ち合わせしよう」なわけです。
 待ち合わせは歌舞伎町のロックカフェ。14時PM、早い! その日の都心の気温39.8℃。あちい。
 彼、VICEとかで仕事してる立派なクリエイターなんですよ。まっ昼間からイベントの打ち合わせとかしてて、われわれは働かなくていいのか。いやいや、でもこれはイベントの打ち合わせだから、広い意味では仕事のようなものじゃないか。いや遊びだ。そのほうが美しい。そうだな。というわけで――
 それぞれが持ち寄った音源を、開店前のロックカフェで、爆音でじゃんじゃん鳴らしながら、どの曲をかける... どういう話をする...じゃあここはこの曲にしよう...と、店長の東くんにハイボールをじゃんじゃん出してもらい5杯、6杯、7杯と。さらにもう1杯、もう1杯とロック談義で盛り上がっり、もちろん飲んでいるのはわれわれ2人だけなんだけど、しかも打ち合わせだから無料だ!
やっぱりロック談義は楽しいよな。うーむ、イベントを成功させるという目的を持って飲むハイボールは、すごく美味い。
 ーー と、さんざん酔っ払って打ち合わせをして、表に出て、時計を見たらまだ4時半。はや。
で、歩いて万年湯という大久保の銭湯に行って水風呂入って。...と、50歳の男2人デートの報告をここでされても困ると思うけど、するわ。
 あたし達、たしかに二人でお風呂へ入りました。万年湯の水風呂は冷たくて、体の芯まで冷えちゃって、へークッション! くしゃみ出ちゃって、銭湯で鳥肌立てて凍えてどうすんだって気もしたけど、そこはもうガマン比べだから、さみーさみーと、冷水の中で奇妙な声を2人であげてました。
 で、その後もいろいろあって、終電で別れて帰ったんだけど、「書いたら訴えるから!」と、浅原くんがいうから書かないけど、でも最後は街角で、1本のワインボトルに2本のストローを入れて、2人で一緒に飲みました。
 知ってた? 今、男同士でボトルに2本のストロー立ててワイン飲むって、すごく流行ってるんだよ。わたしたちLGBTじゃないけど、別にそれは問題ない。ただ、プラスティック製のストローを使ったことは反省してる。海洋プラスティックとマイクロビーズの問題は、地球環境的に大問題でしょ。というわけでーー
 8月7日の『ヘルズエンジェルズ』朗読会に続きーー 次回は9月10日(月)、またわたしたち2人で「月曜から夜遊びシリーズ その1 歌舞伎町でデルタブルースを聴きながら〜」出演:石丸元章(『ヘルズエンジェルズ』翻訳者)、浅原裕久(担当編集)
開催します。みなさんいらしてください!
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