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COLUMN

l.11「ビリー・アイドル」

vol.11「ビリー・アイドル」

2013.08.26

BILLY_IDOL.jpg レコ発ツアー<SAD MARATHON 2013>も大盛況だった、脂がノってる45歳・もはやアラフィフのオッサンがお贈りする「過去のアーティストを現代にゾンビの如く甦らせるなら」な連載も絶好調です、ぅわりがとう! 溢れんばかりのPUNK魂がダダ漏れしそうな今月は、歳を取ってもPUNK界のアイドル? として君臨し続けるビリー・アイドルをテーマに書くよ!
 今でこそハリウッド・セレブの元祖みたいなビリー・アイドルは、英国にてオリジナルPUNK旋風が吹き荒れる1977年にジェネレーションXのVo.としてデビュー。その甘いルックスと青臭い疾走感で、うら若き乙女からPUNKキッズまでたちまち虜にしてしまいました……意外なところではASPARAGUSのギタボー(Gt.Vo.)シノッピが、ジェネレーションXの名曲『キス・ミー・デッドリー』をフェイバリットに挙げる位、POPさと切なEMO加減がナイスな楽曲を量産したBANDだったのですが……音楽性の違いにより3枚のアルバムを残し解散。
 80年代に入るとビリーはアメリカに渡り、よりショウビズ色の強いPUNKロック感を引っ提げてソロ・デビュー。これが当時隆盛を極めたMTVでヘビロされ、瞬く間にスターダムへのし上がります! ラジオや有線で誰もが耳にした事あると思う「モ〜! モ〜! モ〜!」のフレーズでお馴染みの『レベル・イェル』を始め、いわゆる80'sヒットのド定番を繰り出すのですが、いかんせん流行り廃りのサイクルが早いゆえ、90年代に入る頃には音楽活動も途切れがちに。
 最近ではハリウッド・コメディ等に、にしきのあきらか竹内力か? ってな「ご本人登場!」ネタで起用されたり、すっかり音楽以外の面ばかりがクローズアップされる始末……このままPUNK界の俊ちゃん的な立ち位置に甘んじさせてしまうのは、前述のジェネレーションXの栄光を顧みても勿体無さ過ぎる……あ、そうかっ! 当時は甘酸っぱ過ぎて本気のPUNXに受け入れて貰えなかったけれども、21世紀の今なら立派なPUNKレジェンドじゃないかっ! というわけでジェネレーションX時代の楽曲をリメイク・リアレンジして歌っちゃえば、現代でも全然通用するんでないっ!? むしろ往年のPUNKファンが泣いて喜ぶんでないっ!?
 アメリカに渡ってからの相棒でもあるギタリスト、スティーブ・スティーブンスも早過ぎたシンセ・ギター使いだったし、ビリー・アイドル得意のサイバーPUNK感を活かして、デヴィッド・ゲッタ辺りと楽曲制作してみるのも面白そうだし、バラッドも朗々と歌い上げられるから、テイラー・スウィフトなんかとデュエットしちゃったりね! そんでレディングやグラストンベリー、あるいはコーチェラといった英米の名だたるフェスに出れば完全復活しそう……マジで誰か仕掛けてくんないかな!?


 

HIDAKA.jpg

ヒダカトオル
 1968年6月5日、千葉県生まれのB型。働きながらインディー・デビューした元リーマン・ロッカー。
 1997年BEAT CRUSADERS結成、2010年散開。BEAT CRUSADERSで活動中から数々の楽曲提供やプロデュースも行ない、木村カエラ、高橋瞳、メロン記念日ら女性陣のバックアップから、GOING UNDER GROUND、磯部正文等、男性アーティストのプロデュースを手掛ける。
 2010年10月にはMONOBRIGHTと結婚(電撃加入)、2012年離婚(脱退)。2011年には“A.O.R”をテーマにヒダカトオルとフェッドミュージックを結成、2012年岩手のイベントで有終の美を飾る。
 そして、2013年、新バンドTHE STARBEMSが始動!
http://www.thestarbems.com/
http://www.hidakatoru.com/

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THE STARBEMS
SAD MARATHON WITH VOMITING BLOOD

限定盤(CD+DVD) DFCL-2008,09 / 3,200yen (tax in)
通常盤(CD)DFCL-2010 / 2,800yen (tax in)
IN STORES NOW
※限定盤、通常盤ともに初回には特製アルバムステッカーが封入

ゲストミュージシャン
KYONO(WAGDUG FUTURISTIC UNITY、T.C.L、!!!KYONO+DJBAKU!!!)
Endy(GOOFY'S HOLIDAY)
笠原 健太郎(Northern19)
越川珠里 a.k.a DJ Princess Cut

amazonで購入

DISC1
1. DESTINY
2. THE CRACKI'
3. MAXIMUM ROCK'N'ROLL
4. WISE BLOOD
5. ARE U SURE?
6. INSIDE OUT
7. NO REACTION
8. FUCKIN' IN THE AIR
9. HIGH RISK
10. FORGIVENESS
11. HUMAN RIGHTS
12. DREADRONE
13. GOOD-BYE LOVE

DISC2
1. DESTINY (VIDEO CLIP)
2. THE CRACKIN' (VIDEO CLIP)
3. THE SEARCH FOR ANIMAL CHIN 東北ライブハウス大作戦ツアー “PLACE TO PLAY 2013”

LIVE INFOライブ情報

 

太陽と虎 3周年記念興行「松原祭40連発ぐらい!」-21発目-
8月27日(火)神戸 太陽と虎

ROTTENGRAFFTY“Walk”TOUR2013-2014
8月29日(木)福岡Queblick

PIRATE SHIP2013
8月30日(金)大分T.O.P.S Bitts HALL

OTODAMA’13〜音泉魂〜
9月7日(土)大阪 泉大津フェニックス

THE WILD ONE
9月9日(月)Shibuya O-WEST

Punkish Wedding 2013
9月13日(金)桜坂セントラル

いしがきMUSIC FESTIVAL2013
9月23日(月・祝)盛岡市内全11会場を予定
 

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  • 鈴木邦男(文筆家・元一水会顧問)の右顧左眄
  • レズ風俗キャストゆうの 「寝る前に、すこし話そうよ」
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  • THE BACK HORN 岡峰光舟の歴史のふし穴
  • 煩悩放出 〜せきしろの考えたこと〜
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