先日、食事をしていた時のこと。ふと隣のテーブルから「今日はお誕生日だからここは俺が奢るよ!」という声が聞こえまして、心の中で「いやお誕生日じゃなくてもそこは奢れよ」と思ってしまった浜崎です。どうもカップルじゃないっぽかったので、「だからその女の子は君の彼女になってくれないんだよ」と思わずアドバイスしそうになりました。おせっかいでほんとにすみません。デートは女性も精一杯おめかしして出かけるはずなので、そういう時は男性にも見栄を張ってもらいたいと思うタイプの人間です。
全然違う話になりますが、先日ネットを何気なく見ていた時に、Yahoo!知〇袋のピックアップ知恵袋みたいな項目があるじゃないですか。あれで「娘の髪の毛を義母に勝手に切られてしまいました、正直義母を〇したい気持ちです」みたいな投稿を見まして「うわ〜...これは確執残る問題だろうなぁ...」と考えていた時に、「あれ...? 私これ知ってる?」となぜか思い、もう少し深く考えてみると思い出しました。その昔、まさにこの、似たような現場にいた一人だったことを。戦慄してその場を離れた記憶があります。
当時まだ地元にいて、シャンソンのレッスンを受けていた頃。私は高校を卒業したばかりで暇で、シャンソンの師が数日間お孫さんを預かっているというタイミングでレッスンに行きました。当時あまり子どもに興味がなかったのですが、その先生のお孫さんというのがまぁ絵に描いたような美少女で、「本当にこんなに可愛い幼女が存在するの?」というくらいに可愛かったのです。橋本環奈さんの幼女時代の写真を見たことがありますが、本当にあんな感じの美少女で、初めて会った時から私は心を奪われてしまいました(Yちゃんとします)。
Yちゃんのご両親も先生もさぞかしご自慢の娘さん・お孫さんだったようで、飛びぬけて容姿が良いのを分かっている感じでした(でも嫌味でなく事実なので許せる)。
なのでまだ3歳くらいのYちゃんが構って構ってでレッスンが中断しようとも、短気は損気な私もニコニコで許せました。先生が「容子ちゃん、明日もいらっしゃいよ。明日、両親が迎えに来るからそれまで一緒にご飯でも食べましょう」というまんまと子守を手伝わせる作戦にもホイホイ引っかかり、翌日も訪ねていきました。
しかし翌日のお昼、いつもと様子が違いました。
「えっ! Yちゃんの髪の毛がベリーショートに!?」
生まれてからずっと切らずに伸ばしているとYちゃんママが話していたロングヘアがばっさり切られていたのです!!
「あ〜、それね。今すごく暑いし、髪の毛をしきりに気にするから私のいつも行ってる美容室で切ってもらったのよ〜。このほうが涼しそうでいいでしょ?」と先生。
「あ、あの、Yちゃんママには切って良いか聞いたんですか?」
「暑そうだったから別にいいのよ〜」と先生。
えっ、それっていいの? 親の許可なく髪の毛切っちゃっていいの?? と軽くパニックになる私。そして私も当時からロングヘアだったのですが、私の髪の毛を触って「いいなぁ長いの...」とつぶやくYちゃん。
いや全然ベリーショートでも天使のように可愛いのですよ、本当に可愛いんですよ、でもそれっていいの...? とモヤモヤしながらYちゃんのご両親がお迎えに来るまで私は人質に捕られてしまい、「お義母さん〜、大変お世話になりました〜」とお迎えに来たYちゃんママ&パパがベリーショートになったYちゃんを見て絶句したところで「でっ、では私も遅くまでありがとうございました!!」とそそくさとその場を逃げました。
それまでは割と頻繁にYちゃんとは先生のご自宅で会っていたのですが、その後数年間お会いする機会がなくなってしまいました。