あくまでも美しくいなければならないのか?
 あくまでも若くないと価値がないのか?
 そう、それが女の一生なのか?
 
 今年の年始に、とある女性芸人さんがこの一言でブレイクしました。
 
 「嗚呼、女に生まれて、良かった♥」
 
 これがなぜ大ブレイクしたのか。
 私なりの見解は、女って普通の女として周りに思われるのにとても大変な生きもの…メイクしてヘアセットして服装も気を使って基礎化粧品で毎晩のようにケアして…それでやっと「普通」と見られるという旨のツイートなり名(迷?)言なりが蔓延っておりますが、実は大多数の女性が女に生まれてきて良かったと思う瞬間が何かしらあったからこの言葉が共感を得て、瞬く間に広がったのではないでしょうか、などと思っております。
 
 実際のところ、女性は大変です。いつか女子高生の頃のコラムを書いた時にも「女子高生というレッテル」について熱く語ったと思いますが、現在は男女平等だの、女性が活躍できる社会に少しずつなってきているとは思いますが、それでもまだ我が日本という国は「年齢至上主義」というものが蔓延っていて、女性は女の子として生を受けたその瞬間から「女の旬の時期は10代、賞味期限は20代前半まで」という強迫観念のような呪詛に縛られて成長していきます。
 私自身も、女子高生の頃、自分が25歳を過ぎるなんていうことを想像もできなかったし、その年齢になったらもう終わりだな、となんとなく思っておりました。
 終わりというのは、「女性としての価値」の終わりです。
 昔は女性の価値をクリスマスケーキにたとえていたそうですが[25(日=歳)を過ぎると半額・目減りしていく]、今そういうような文句をCMや広告で起用したら大炎上するでしょうね。しかしながら、そんなことがまかり通っていたほどに女性は年齢(若さ)=自分の価値ということを無意識に刷り込まれてしまっているのです。
 
 話を先ほどの「女に生まれて良かったと実は思っているのでは論」に戻しますが、私自身、こういう職業だろうとなかろうと、いわゆる「自分磨き」はけっこう好きです。
 服を買ったり新しいコスメでキャッキャしたり、毎晩の美脚マッサージやお顔のお手入れも、月一の美容院もまつげエクステも、ネイルサロンも毎日のメイクも、ジムでのトレーニングやダイエットも、めんどくさいし辛いと思う時はもちろんありますが、実際楽しいです。
 なぜなら、誰かのためでなく自分の自己満足のために費やせる情熱だからです。
 なんだかんだみんな、潜在的に自分のことが好きだと思いますし、自分可愛さというものはあると思います。
 女性芸人さんのネタの「男性を虜にしてしまう魅力的な女性」みたいな話って、かなり大雑把に男性でいうところの村上春樹作品的なものを感じたりしています。無条件にモテるところとか、勝手に共通項として語って申し訳ないですが、ある意味「ファンタジー」の要素として人がこうだったらいいなっていうものを見せてくれているのがブレイクした原因なのかなーと感じています。
 今の10代の子の原動力が「インスタ映えする写真を撮りたいために話題の場所へ行く」ということに物議を醸しだしておりますが、大いにけっこうだと思うんですよね。誰の中にも人に良く見られたいっていう気持ちはあるはずだし、「いいね」が多くもらえたら全くもらえないより嬉しいし、実際の生活はそうじゃなくても切り出した一部分だけはキラキラした理想の自分でありたいと思うことは罪でしょうか。
 だって女に生まれてきただけで若さ=価値という十字架を背負わされた私たちに、写真の中だけでもキラキラしちゃいけないなんて誰にも言わせたくないですよね。
 でも、若さゆえの美貌の価値が減るのは事実。
 キラキラに囚われていつか魔法がとける前に、年相応の自分の価値を探していけたらいいですね。最後に笑うのは、そういう女性だと私は思っています。
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■11月3日(金・祝)梅田CLUB QUATTRO《大阪編〜少女三部作セレクション》
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浜崎容子ソロ(with:おおくぼけい)
■9月16日(土)渋谷clubasia(『Bad Grrrls' Night Out #2』)


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