トップ > コラム >THE BACK HORN 岡峰光舟の ああ夢城 > 第三十一回 築城名人・藤堂高虎、至高の石垣作品

 こんちは。カープのCS敗退の不条理にまだ呆然としている槍切無男です。城のことで切り替えていきましょう! 今月は築城名人・藤堂高虎編!
 藤堂高虎さんは主君をばんばん変えて足軽から32万石の大大名にのし上がったTHE戦国! なお方。身長も190センチくらいあって(当時の平均身長160センチなかったらしい)、身体じゅう戦傷まみれだったらしいTHE武闘派! なんだけど、ちょくちょく裏では調略もできて、関ヶ原では東軍側に何人も寝返らせたりと頭もキレて、さらに城造りも上手いというマルチっぷりです。
 
 
 
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▲伊賀上野城の高石垣(2014年8月撮影)。
 
 城造りの特徴としてはとにかく石垣がすごいっす。高虎は領地が変わるたびに城をばんばん築くし、その能力を買われて天下普請(全国の大名を動員して幕府の要衝に城を築かせる)でもがんがん築きます。そこで高虎の石垣技術が目立ってくると。
 前回まで取り上げた加藤清正の石垣の特徴が緩やかな曲線から最後に垂直に反り上がるタイプに対して、藤堂高虎の石垣の特徴は直線的でとにかく高い! ほんで堀を上手く活用するんす。清正の石垣が敵を攻め登りにくくするのに対して、高虎のやつは敵に近寄るテンションまで持ってかせないんすな。
 
 高虎石垣作品として有名な三重県にある伊賀上野城は30メートルの直線的な高石垣で、実際目にするとその高さに圧倒されて、それを登ろう! って気には到底ならないことがわかります。この高さを越す石垣は日本にはなかろう! と思うレベルなんすけど、実はこれを超える高さの石垣があるんす。それが大坂城。秀吉時代の大坂城の上に盛り土して「わいらのがすげぇんじゃ!」と徳川さんがさらにでかくした二代目大坂城。その高石垣が32メートルあるんです。高虎超えられたじゃん、がっかり。と思ってたら、この二代目大坂城の縄張り(設計的な)の総監督は藤堂高虎だったんですなぁ。さすがっす。高石垣に幅広な堀。まさに高虎作品の真骨頂とも言えましょう。伊賀上野城よりは行きやすいと思うんで、ぜひ大坂城の本丸東側の石垣と堀にも注目してみてください。

 
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▲日本一の高石垣、大坂城の高石垣(2009年1月撮影)。
 
 
 愛媛県にある今治城もすごいです。日本三大水城と言われ、堀に海水を引き入れて瀬戸内海に面したこの城、どうしても地盤が弱いので石垣の下に犬走りというスペースを設けて基礎を固めて、その上に石垣を積むという工夫。ほんでこの犬走りは敵が攻めてきたとき堀を渡れたとしてもこの犬走りんとこでワチャワチャしちゃって、そこを上からゆっくり攻撃できるって利点もあるんですなぁ。高虎、冴えてる!
 って興に乗ってきたとこで文字数! 来月に高虎の名城四国編やって来ます、ざす!
 
 
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▲今治城の犬走り(2009年1月撮影)。
 
撮影:岡峰光舟 挿絵:西 のぼる 協力:新潮社
『BEST THE BACK HORN II』

TYPE-A[2CD+DVD]¥4,500+税 / VIZL-1237
TYPE-B[2CD]¥3,200+税 / VICL-64842〜64843

 キャリア2作目となるベストアルバム。DVD付き3枚組仕様のTYPE-Aと、CD2枚組仕様のTYPE-Bの2種類を用意。DISC-1には2008年に発売されたベスト盤以降の全シングルと新曲「グローリア」の全17曲を収録。DISC-2には「無限の荒野」と「泣いている人」の新録バージョンに、ファン投票により選ばれた楽曲を加えた全16曲を収録。DISC-3はファン待望のMV集『エモーションピクチャー Vol.3』で、計20本のMVを収録。

Live info.

マニアックヘブンツアー Vol.11
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