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編集無頼帖

良いお年を

2010.01.01

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 気がつけば大晦日。今宵もロフトグループ各店舗は年越しイベント目白押しで休まず営業してますゆえ、時間を持て余している方はスケジュールをチェックスしてみては如何でしょうか。イベント内容に関係なく、フレンドリーな店員やらお客さんやらとすぐに親しくなれるロッキンコミュニケーションな店ですよ、どこも。0時を過ぎればRooftopの新年号をどこよりも早く入手できる特典もあるでよ。  2009年を象徴する漢字は「新」でしたが、今年の本誌もまさにそんな感じでした。12月号から全面カラー化および連載コラム一新という大幅な誌面刷新を断行して、その決断に至るまでには編集部内で何度も慎重にディスカッションを重ねました。明らかに広告が目減りしている中でのカラー化(製作費のコストアップ)、愛着のある連載との決別という個人的な葛藤はありつつも、今は誌面刷新を敢行して良かったと思っています。余談ですが、今年は公私ともにふるい分けの一年で、残る人は残るし、残らない人は残らないことがよく判りもしました。  新春号からは新たにJOJO広重さんの占い(その名も『人生非常階段』!)、マスドレと雨宮処凛さんのコラムが始まります。Rooftop、まだまだ面白くなっていきますよ。ぼちぼちウチも政権交代かななんて思いつつ、僕の目の黒いうちはRooftopの進化を止めないつもりでおります。  今後、まつきあゆむ君みたいにユーザーから寄付を募ったり、音源をMP3でダイレクトに販売する表現者が増えれば、メーカーの宣伝費から成立する我々のようなフリーマガジンは淘汰されていきます。無論、何か別の方法を考えて断固発行を続けていくつもりですが、うかうかしていられない時代なのは確かです。ただ逆に言えば、ゼロ年代の終焉とともに本物しか残らない時代に突入するということだから、風通しは良くなるのかもしれません。  真の意味で紹介に値する表現者の肉声を詰め込んだ活字媒体として、我々は来年以降も鋭意刊行していきます。親愛なる読者の皆さんと活字を通じたコミュニケーションを図りたい、その信念は変わりません。今年一年、本誌をご愛顧下さった皆さんには厚くお礼を申し上げるとともに、来年も変わらぬお付き合いをお願いしたい所存です。どうぞ皆さん、良いお年を。  写真は、帰省の贈答品として阿佐谷の吉澤精肉店で買った「その肉」。この店のレバーペーストも絶品で、阿佐ヶ谷ロフトAでも人気メニューなのですが、残念ながら今年いっぱいで閉店する模様。阿佐谷の住民としても是非再オープンを期待したいです。(しいな)

PROFILEプロフィール

椎名宗之(しいな むねゆき):音楽系出版社勤務を経て2002年1月に有限会社ルーフトップへ入社、『Rooftop』編集部に配属。現在は同誌編集局長/LOFT BOOKS編集。本業以外にトークライブの司会や売文稼業もこなす、前田吟似の水瓶座・AB型。

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